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生成AIサービス「MyRenderer」を長谷川裕也氏(FiG)が使ってみる/CGworks

2025.01.24 | INTERVIEW

長谷川裕也(はせがわ・ゆうや)
1994年大阪生まれ。京都造形芸術大学環境デザイン学科卒。2015年からグラマラス在籍。2021年独立後FiG(フィグ)設立。インテリア・家具・プロダクトと多岐に渡るデザイン、ディレクションを手掛ける。主な作品に「Constellation.」(2024年4月号)、「テコナベーグル自由が丘」(2024年9月号)、「Remake easy池袋」など。
上の写真はFiGのオフィスにて撮影


建築や内装の空間に特化して、3Dパースを始めとしたあらゆるCGソリューションを提供するCGworks。全く新しいサービスとして注目されているのが、2024年7月にローンチした「MyRenderer(マイレンダラー)」だ。生成AIを使ったWebサービスで、ラフな手描きのスケッチやモックアップCG、写真などを元に任意のテイストのCGを作成する。簡易なUIでAIの知識やスキルがなくても、建築や空間に最適化された画像を手軽に出力できるのが大きな特長だ。
今回は、FiGの長谷川裕也氏に実際に体験してもらい、その印象や所感を率直に語ってもらった。

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上写真2点はいずれも左側が実際の物件「Constellation.」のCGパース。右側が「MyRenderer」を用いて異なるスタイルにしたもの。わずかな時間で画像が出てくるのも魅力。「MyRenderer」には同社の予想を上回る反響があり、3300以上のアカウントが登録されている(2024年12月現在)。
上写真2点はいずれも左側が実際の物件「Constellation.」のCGパース。右側が「MyRenderer」を用いて異なるスタイルにしたもの。わずかな時間で画像が出てくるのも魅力。「MyRenderer」には同社の予想を上回る反響があり、3300以上のアカウントが登録されている(2024年12月現在)。


「すごいものができてしまった、というのが第一印象です。手掛けた物件を元にいろいろ生成してみましたが、“if”が見られるというのはシンプルに楽しい。テイストが変わると同じ空間でもこうなるのか、というのが見られるわけです」
MyRendererでは、「モノトーン」「ナチュラル」「インダストリアル」などさまざまなスタイルを選ぶことで、同じ空間でも全く印象の異なるイメージが生成される。照明や小物なども適宜最適化され、そのスタイルらしい質感を高める。
実際の業務での利用の仕方に長谷川氏は、「あるイメージを共有するのに、これまでは言葉で伝えようとしていた場面でも、ビジュアルでコミュニケーションがとれる。例えばスタッフとのディスカッションで『もう少しナチュラルなイメージで』と話してもなかなか目的地へたどり着けなかったりする。MyRendererならその振り幅を調整できて、1枚でパッと出してくれる。逆に自分では発想しないようなデザインも見せてくれるので、アイデア検討の段階で役に立ちそうです。ただ、表面的なスタイルだけで店舗のデザインは決まらないので、例えば業態とか客層や客単価、そういう条件要素からCGを生成できるようになるといいですね」と話す。
さらに長谷川氏は、「自分たちが手掛けた空間をさまざまなスタイルで出してみると、FIGらしさみたいなものが何なのかを見出していくことができるかもしれない」とAI活用の可能性を思索する。
「ネットやSNSを見ていると、自分の好きなものばかりレコメンドされ、知らず知らずに偏ってしまう。デザインやアイデアもそうなりがちで、それを解きほぐしてくれるものとしてAIを利用できるといいですね」




問い合わせ
CGworks
https://cgworks.jp/

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