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タカラワールドビジネスコングレス開催
2016.12.05 | REPORT
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理美容業界の未来を予測し、タカラベルモントが数年に一度、新たな提案を行うイベント「TWBC(タカラ ワールド ビジネス コングレス)」が開催された。そのイベントの模様と、ブースのデザインなどをレポートする。
理美容機器のリーディングカンパニー、タカラベルモントが主催するイベント「TWBC2016」が10月3、4日にパシフィコ横浜で開催された。今回のテーマは「COSMICTION コズミクション/躍動する未来へ」。私たちの来るべき未来を宇宙になぞらえ、新しい未来を見つけるために今動き出そうというメッセージが込められている。会場には、20以上のビューティカプセルと名付けられたブースが並び、少子高齢化や人手不足などの業界の課題を解決する創意工夫に満ちたアイデアが提案された。
注目のブースを見ていこう。「DAY TRIP」は、多忙な大人の女性に向けて、非日常のリゾート気分を味わえる、リラックス空間を提案。個室のようなプライベート感を持たせるため、パラソルの下、薄いカーテンで仕切った。そこに配置された「YUME」は、クッション性が高く、フットレストが付き、快適性を高めたシャンプーベッド。背もたれや足元はヒーターで温めることができ、ヘッドスパなどの長時間の施術でも心地良さが保たれるよう配慮されている。また、限られた範囲だけに聴こえる指向性スピーカーを採用し、客の好きな曲を選択することができる。よりパーソナルになるニーズに応じたサービスを提案している。
「新ファミリー」のブースは、家族が揃う貴重な休日に一緒に出掛け、つながりを深める場所としてサロンを位置付けた。年齢や性別を問わない落ち着いたブラウンのインテリアを基調に、新メンズチェア「BRAMU」やキッズチェア、可動式シャンプー台「REVOWL」などを組み合わせ、幅広いメニューにフレキシブルに対応できるようにしている。
「SWITCH」は、空間を切り替えて使うことで、テナントシェアを可能にするユニークなアイデア。会場では、昼間はサロン、夜はBarとして営業する空間を想定。可動式シャンプー台やシャンプーもできるリクライニングチェアを選び、収納すれば、フラットなBarスペースに早変わり。サロン以外の異業種の客層にアプローチし、賃料もシェアすることができる。
「3/30」は、デザインオフィスnendoによる新たなサロンのコンセプトブース。メニューを限定し、質の高い施術を30分で行い、3週間ごとに来店してもらうという、これまでと時間の使い方を変える画期的な提案。根元や毛先のリタッチなどカラー、トリートメントといったポイントを絞ったショートメニューを提案し、来店サイクルを短くすることを意図している。
2日目には、審査委員長にnendoの佐藤オオキ氏を招いた「みらいのサロン Design award 2016」の最終審査が会場で行われ、名城大学大学院の今田夕稀さんによる、移築した蔵を活用したサロン「変転蔵のおかみさん」がグランプリを受賞した。イベント全般を通じ、機器のデザインはシンプルになりながらも、多機能性やフレキシビリティーを訴求する商品や提案が目立った。ファッションやトレンドの大きな流れから個別化へと変化する時代を敏感に捉えた結果だろう。
タカラベルモント株式会社
- TEL. 0120-596348
- URL. http://www.tb-net.jp/