Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

グラスウールによる意匠と高機能を実現した吸音材「Ecophon」/マグ・イゾベール

2025.04.28 | レポート

上/豊富な形状でデザイナーの創造性を拡げる壁用吸音パネル「Ecophon Akusto」


フランスの王立鏡面ガラス製作所を出自とするサンゴバン。360年の歴史を持ち、売上規模は7兆円以上という世界でも屈指の建材・資材関連の企業グループだ。その一翼を担うマグ・イゾベールは、日本で住宅用などのグラスウール生産・販売で高い実績とシェアを誇る。グラスウールはリサイクルガラスを原料とし、人体への安全性も含め、総じて環境負荷の低い素材だ。
「Ecophon(エコフォン)」は、そのグラスウールを用いた、意匠性の高い吸音材。サンゴバングループのスウェーデンの企業が開発・製造し、2025年4月から国内では初めて販売される。高密度のグラスウールは周波数帯に偏りなく吸音力を発揮でき、非常に軽量で施工や加工もしやすい。何よりグラスウール自体は不燃性だ。使える箇所や場所が大きく広がる。
製品ラインアップは多岐に渡り、天井用パネルの「Focus(フォーカス)」、「Advantage(アドバンテージ)」、ハンギングタイプの「Solo(ソロ)」、さらに吹き付け仕上げの「Fade(フェイド)」や膜天井で覆うことのできるファブリックタイプの「Clipso(クリプソ)」とそろう。
中でも導入のしやすさでは、壁用のパネルタイプである「Akusto(アクスト)」だろう。「Ecophon」の表面は、特殊なガラスクロスもしくはガラス不織布で覆われており、高い質感がある。形状は四角いものだけでなく、三角形や六角形のものも用意。厚さは標準的なもので40㎜で、壁面には金具で引っかけるか、接着するなど選べる。カラーラインアップは、ガラスクロス(標準14色)、ガラス不織布(標準22色・カスタマイズ可能)で、より自由に形状を選んだり、表面にプリントを施すことも可能だ。
残響時間を低減させ、音声を明瞭にすることは、海外ではオフィスの仕様として要求されることもある。空間の“音性能”は、生産性やウェルビーイングにもつながる。質の高いオフィスやホテルなどでは、優れた吸音材の存在はより重要になってくるだろう。



天井から吊り下げることで、吸音効果を高める「Ecophon Solo Baffle Wave」
天井から吊り下げることで、吸音効果を高める「Ecophon Solo Baffle Wave」

デザイン性・機能性の高い吸音パネル「Ecophon」は、デザイナーの想いを具現化し、豊富な色や形を提案する
デザイン性・機能性の高い吸音パネル「Ecophon」は、デザイナーの想いを具現化し、豊富な色や形を提案する

一覧に戻る

PAGETOP