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デザイナーのあらゆる要望やアイデアを具現化するものづくり/発研セイコー

2025.04.28 | レポート

上/ブース全景。同社の強みとなる製品群が一望でき、興味を持った製品がすぐ見られるようになっている


提案・設計から製作、施工まで店舗サインのあらゆることをワンストップで担う発研セイコー。2025年の展示でも、設計者の要望に応えるものづくり技術の広がりと奥行きを見せるものとなっていた。
中心になるのは、70種以上になるさまざまな仕様、仕上げのサイン群。チャンネル型、側面・背面発光、ネオン管風やドット状ランプなど造形と光の組み合わせは実に多種多彩で、同じロゴデザインでも製法や素材、照明などのアプローチによって受ける印象は千差万別だ。調光器と調色器がセットになった展示では、デザイナーがこだわる細かな質感の差もその場で確認できるようになっていた。
今回は3Dプリンタによる、既存の製法では難しい立体造形のサンプルも数多く並んだ。自社で20台以上を導入し、メーカーや種類の差による仕上がりの違いなどもチェック、厳選したものを製作や開発に使用している。複雑で繊細な造形は切削加工では現実的に不可能なものもあり、サインの常識を塗り替えていくものになるかもしれない。
また、同社の塗装技術を見てもらう展示も展開。サイン以外の壁や家具・什器などとの仕上げの差を感じないよう、フィルムや金属風、クリアなど多彩な質感を塗装だけでもしっかりとフォローしている。
さらにプロジェクションマッピングの手法を用いたサインも参考出品されていた。立体成型のサインに対して、プロジェクターで動きのある像を投影する。アクチュアルな立体物とデジタル映像のハイブリッドで、新鮮な印象を与えるものだ。
同社では多様な選択肢をそろえることで、デザイナーの要望をかたちにする、もしくは新たなアイデアを喚起するきっかけとなることを目指している。冒頭の多くの仕様展示もあくまでも汎用性のあるものに限っており、ロゴやフォントのデザイン次第ではさらに異なる提案もできるという。都内の同社工場では130種以上の加工機を擁し、デザイナーの要望や相談に対して、スピーディーな提案が可能だ。



3Dプリンタで出力したサインサンプル。これまでは不可能だった細いものや曲面の角度をそろえたものなどが来場者の目を惹いた
3Dプリンタで出力したサインサンプル。これまでは不可能だった細いものや曲面の角度をそろえたものなどが来場者の目を惹いた

シート材のカラーに合わせた塗装見本。カラーの寄せ方や仕上がりの違いがよくわかる
シート材のカラーに合わせた塗装見本。カラーの寄せ方や仕上がりの違いがよくわかる

発研セイコー

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