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建築現場の労力を軽減するBIM活用システム/U’s factory

2025.03.28 | レポート

U’s factoryによる出展ブースでは、大画面でシミュレーションが行われた


BIMを活用することで、現場調査や積算といった、多くの時間と労力がかかる工程を効率化する。2013年に設立されたU’s factory(ユーズファクトリー)が提供するサービスが、それを実現するかもしれない。

同社は、建築用のソフトウェアシステム開発のサポートやコンサルティング、3DCADモデル入力サポートなどを行っている。「Info360」は、取り扱いや共有が難しかった建物に関する点群データやBIMモデルをウェブブラウザ上で一元管理し、簡単かつ軽快に情報を共有できるシステムだ。既存の点群測量機で測量したデータと、BIMモデルを取り込むことで、ウェブ上で特定の部分の幅や高さを計測したり、写真やURL、PDFなどの情報を登録したりできる。さらに、共有データ上でコメントを残したり、チャットを送ったりすることで、チーム内の円滑なコミュニケーションが可能になる。
従来、建物の改修や設備更新の際には、何度も現場に足を運び、写真撮影や実測を行う必要があった。しかし、Info360を使うことで、どこにいてもウェブ上で建物のデータを確認でき、現地調査の手間を大幅に削減できる。また、全体の作業時間を短縮でき、建物を運用しながら更新する場合にも有効だ。
また、同社の「BI for ac(ビーアイフォーエーシー)」は、グラフィソフトジャパンのBIMソフトウェア「Archicad」のアドオンツールで、積算と工程シミュレーションまで一貫して行える。AIを活用することで、部材情報などの手入力作業を減らし、効率化と時間の短縮を実現。これによりクライアントに対して、短時間でより多くの設計案を提示できるようになるだろう。
設計の効率化や省人化をサポートするU’sfactory。さまざまな技術や情報をどう組み合わせるべきか分からない場合も、各社に適したBIM活用スタイルを提案してくれることだろう。



U’s factory が開発した「Info 360」の画面。ウェブ上で点群データとBIMモデルを管理・共有することができる
U’s factory が開発した「Info 360」の画面。ウェブ上で点群データとBIMモデルを管理・共有することができる


「商店建築LOUNGE」に隣接したブースには、多くの建築関係者が訪れた
「商店建築LOUNGE」に隣接したブースには、多くの建築関係者が訪れた

U’s factory

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