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建築・内装の空間に特化して、3DCGパースやヴァーチャルコンテンツ、ウォークスルー動画、BIM入力まで手掛けるのがCGworksだ。基本的に3Dモデリングをベースとした技術・手法を展開しており、上記に挙げたようなさまざまなアウトプットを可能とする。設計事務所やゼネコンなどの依頼のほか、建材メーカーのカタログでも製品使用例として活用される。建築・空間まわりのCGについては、あらゆるソリューションを用意できるのが同社だ。
日本とベトナムにオフィスを置き、約50人規模で製作に当たる。特徴的なのは、スタッフに設計事務所などでの経験者が多いこと。いわゆるイメージパースとして、CGで現実空間をなぞったものをつくるだけでなく、アイデア段階などでフィックスした図面がない状態でも対応が可能だ。スタッフが専門知識、共通言語を持ってコミュニケーションができるため、設計者の意図をしっかりと汲み取ったイメージにまとめ上げられる。建築設計のDX化のコアとも言えるBIMデータをつくれるのもそのためだ。今回の展示で中心となっていたのは、生成AIを使った新しいサービス「MyRenderer（マイレンダラー）」だ。手描きのラフスケッチや検討用のラフCG、あるいは既存の写真などを元に、好きなテイストのCGを生成してくれるものだ。
イメージ共有やアイデア検討での活用を意図している。画期的なのはWebサービスのため、登録すれば誰でも使用できる点で、PCのスペックもAIの知識・スキルも要求されない。一般のアプリケーションと変わらない、プルダウンメニュー中心の簡易なUIで建築や空間に最適化された画像が生成できる。AIへの指示に当たるプロンプトの直接入力も可能だ。生成AIでは学習元の著作権も懸念されているが、同社ではコンプライアンスを徹底、ビジネスユースでも安心して使えるものを提供する。2024年の7月から本サービスを開始し、2024年9月現在1500以上のアカウント登録があるという。