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内装材としての木毛セメント板の存在価値を高める/竹村工業

2024.10.07 | REPORT

木毛セメント板の製造・販売を主要な事業として手掛ける竹村工業。野地板といった下地材ではなく、内装に特化して同社が開発した木毛セメント板が「レノウッド」と「ポリッシュボード」だ。
レノウッドは、1㎜幅の国産ヒノキ間伐材のウッドウール(長繊維木毛)を高品質なホワイトセメントとともにプレスされており、塗料の発色も良く、自由に彩色できる。2024年に新商品として「レノウッドW(ワイド)」も登場。ウッドウールの幅を約8〜10㎜として、あえて強めのテクスチャーを出したものだ。一方、ポリッシュボードは木毛セメント板の表面を研磨し、天然油脂系の塗料を吹き付けたもの(無塗装もあり)。室内に馴染むような滑らかさとともに木材らしい質感も備えている。両者は、空間での目的で自由に使い分けられる。



001_いぬカフェRio秋葉原店

いずれも木毛セメント板自体が備え持つ、吸音や調湿、消臭、防火(準不燃認定)や防腐・防蟻といった性能を備える。ウッドウールとセメントという二つの材料が補完し合い相乗効果となっている。アスベストや防腐剤、接着剤なども含まず、塗料も水性塗料のため安全に使用できるほか、環境への配慮といったSDGsの視点でも高い性能があると言える。



004_いぬカフェRio秋葉原店

同社製品の普及によって、木毛セメント板をインテリアマテリアルとして見える場所に使うケースも多くなってきた。写真は、同社製品がふんだんに活用された、東京・秋葉原にある店舗(カフェ)だ。天井造作やカウンターの腰などにレノウッドが使われている。木毛セメント板はタイルなどに比べて軽量で加工もしやすい素材だが、同社ではオーダーによって、プレカットや塗装をした状態で出荷できる体制もとっている。ここではルーバー状の造作が空間のインパクトに貢献しているのがわかる。
内装での利用は、今回のような装飾的な利用から、逆にラフでスケルトンな空間のテイストでも人気がある。工業製品でありながら、不均質で柔らかさを持った表情は、木毛セメント板を多様性のある、懐の深いマテリアルにしている。



竹村工業

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