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商業施設や多様な施設で使えるソーラーカーポート/デザインアーク

2024.08.28 | REPORT

上/折板屋根にPVモジュールを組み合わせた、デザインアークつくば工場の試作設置
事例



デザインアークは、オフィスやホテルなど施設の内装デザイン・施工を行うスペースソリューション事業、レジデンス向けのインテリア事業、仮設事務所等へ備品やエアコンを貸し出すレンタル事業、そしてエクステリア商材の製造・販売を手掛ける建材事業の四つを主体とする、大和ハウス工業のグループ会社だ。建材事業では茨城・つくばと三重に工場を擁し、顧客に沿った仕様や性能を提案できる、共創型のものづくりを進めている。
住宅産業においては、いわゆるZEH(ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及が促進されており、太陽電池パネル(PVモジュール)の活用も盛んだ。
同社は、PVモジュールと折板屋根のカーポートを一体の製品として住宅向けに開発、2023年10月より販売している。PVモジュールの重量は1枚あたり20kgほどあり、例えば2台分のソーラーカーポート(発電量5.1kW)だと12枚必要で240kg、屋根に掛かる負荷もそれなりに大きい。国内生産による品質管理で、安心・安定した性能をうたう。
もちろん住宅以外でもソーラーカーポートの可能性は広がる。国としてカーボンニュートラル社会を目指す方向性が執られ、企業や事業者もより脱炭素化を進めていかなければならない。また、災害時の電力源にもなり得る。
一方で、PVモジュールの設置場所としては、建物の屋根・屋上が想定されるが、設備機器や緑化、テラススペースなど、それほど余裕がないのが実情だ。カーポートであれば、空間を有効活用できる。
さらに、2024年10月にはPVモジュール自体を屋根とした屋根一体型のタイプの発売を予定する。屋根が薄くなり、意匠面も向上するが、何より両面発電タイプのモジュールを採用している点が大きい。
下面側の発電は、地面などからの反射によって補助的に留まるが、モジュールの存在がアイレベルで目視できる。太陽光発電そのものをアピールできることは重要な性能だ。商業施設などではEV充電器と併設すると、よりわかりやすいメッセージとなるだろう。



集合住宅の屋根に加え、4台分のカーポートにPVモジュールを設置した事例。発電 量を高め全戸に給電している
集合住宅の屋根に加え、4台分のカーポートにPVモジュールを設置した事例。発電量を高め全戸に給電している


2024 年10月発売予定の屋根一体型タイプ。両面発電という機能性と視認性に加 2 3 え、薄型屋根ですっきりとした意匠を兼ね備える
2024 年10月発売予定の屋根一体型タイプ。両面発電という機能性と視認性に加2 3 え、薄型屋根ですっきりとした意匠を兼ね備える

デザインアーク

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