id+　インテリア デザイン プラス

1860年にフランスで生まれたインテリアブランド「ligne roset（リーン・ロゼ）」は、家具を筆頭に照明、ホームアクセサリーまで、現代のライフスタイルをトータルに表現できるアイテムをそろえる。1973年発表の「ROSETTOGO（ロゼトーゴ）」は、骨組みや脚を持たず、4種の比重が異なる高密度ウレタンフォームとプリーツのあるキルティングだけでつくられたソファで、ロゼ社におけるエポックメイキングな製品。「ligne roset」の名を一気に知らしめた。今では世界70カ国、約700店舗で販売される。
フランス製を誇りにする「ligne roset」が、その生産能力と品質管理に信頼を寄せ、世界で唯一ライセンス製造を認められているのがドリームベッドだ。40年以上に渡り国内自社工場にて生産を手掛けており、もちろん素材や工法は本国と変わらないものになっている。
現在、日本ではホームユースで浸透している「ligne roset」だが、ホテルを始めとした公共性のある施設での採用もより進めていく。ホテルであれば、デザインのバラエティーが豊富なソファが中心となるだろう。例えば、「ROSETPRADO（ロゼプラド）」はベッドのようなフラットなソファ本体と、自由な場所に置ける背クッションに分かれており、ニュートラルな佇まいながら、多様な使い方を許容する。落ち着いたロビーのような場所でも、カジュアルな雰囲気にもマッチできるはずだ。
ソファは200種類のファブリックを用意し、メンテナンスのしやすい撥水加工など機能性のあるものも選べる。国内生産のため、入荷や調達の目処が立ちやすいのも、数量が必要になるコントラクト家具では重要な要素だ。納期はおよそ1～2か月という。
2024年6月にオープンしたばかりのリーン・ロゼ名古屋を始め、東京は六本木、銀座、新宿、そして大阪、福岡と6店舗の直営店を構える。店舗では設計者などプロフェッショナルの相談も承っているため、まずは実物を見てみることをお薦めしたい。