Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

  • Home
  • 記事を読む
  • REPORT
  • 次代のソリューションに向かう“旅”へと誘うデザインエクスプレス/コクヨ

次代のソリューションに向かう“旅”へと誘うデザインエクスプレス/コクヨ

2024.07.26 | REPORT

上/ブース全景。課題解決の旅に出るイメージとして、駅と出発を待つ列車を表現。3両の車内にそれぞれ異なる提案を展示した


毎年、オルガテック東京でのブースデザインが注目されるコクヨ。
2024年は、「さあ、次の『はたらく』へ。」をキーワードに、三つの家具ブランドのデスティネーションを示唆する展示を、列車のような空間で見せていた。社会や働き方が多様となるなか、同社では家具や文具といったプロダクトありきではなく、固有の課題解決に向けたプロセスを旅に隠喩し、それぞれの行き先に向けて共創するというコンセプトだ。
ブース全体は、入り口で旅の出発をイメージさせる駅の改札のような設えで、木製トラスの駅舎屋根や木工造作の列車、コンテナボックスの列車の窓など解体や廃棄の負荷ができる限り小さいものを使った。列車前面部の窓面に会場内が映り込まないように工夫し、かつそれぞれ三つの家具ブランドを、三本の列車に仕立てている。
一つ目の列車は「Any way Liner」。目的地は「Collaboration」で、ブランドは「Anyway」。変化の早い時代に迅速に思考し創造するイメージを表現した。可動家具やシームレスな空間で、場所にとらわれず協働できる環境づくりだ。オフィスだけでなく、教育施設なども含まれるという。今回は既存製品を組み合わせたが、今後新製品も加わっていく。
二つ目の列車は、「SAIBI Twilight」。目的地は「Sensation」で、ブランドは「SAIBI」。エグゼクティブなどが使うオフィス空間に上質さを提供し、音や香りといった人の感性を刺激するものを含めてパッケージとし展示していた。有機的な感性や豊かさを持つ、より洗練された環境提供を意図している。
最後は食堂車風の「DAYS Bistro」。「Diversity」のテーマで、ブランド「DAYS OFFICE」をアレンジした。交流のコアとなるメインアイテムのビッグカウンターをより発展させ、多様な背景や文化を持つ人たちにとって交流のトリガーとするべく“KIOSK化”したものだ。造作では難しい運用・設置面に配慮しつつ、これまで以上に多彩なカスタマイズを可能とする製品となる。いずれも2024年の夏から秋に掛けて実際の製品が登場予定なので、ぜひ注目したい。



「Any way Liner」の車両。鏡の壁面と、可動式のチェアとソファが自由な 働き方を予感させる
「Any way Liner」の車両。鏡の壁面と、可動式のチェアとソファが自由な働き方を予感させる


「DAYS Bistro」の車両。カウンターと円形のソファがコミュニケーションを促進する。実際に多くの人が会話を楽しむ様子が見受けられた
「DAYS Bistro」の車両。カウンターと円形のソファがコミュニケーションを促進する。実際に多くの人が会話を楽しむ様子が見受けられた

コクヨお客様相談室

RELATED ISSUES

一覧に戻る

PAGETOP