Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

  • Home
  • 記事を読む
  • REPORT
  • 第三の選択肢、プリザーブドグリーンを使ったインテリアアイテム/大地農園

第三の選択肢、プリザーブドグリーンを使ったインテリアアイテム/大地農園

2024.07.26 | REPORT

上/ブース全体をグリーンが覆い、来場者に製品を強く印象付けた


大地農園は創業から60年以上にわたり、プリザーブドフラワーやドライフラワーの開発・製造を手掛けてきた国内トップの企業だ。独自の技術で高い販売シェアを持ち、世界でも有数の存在と言える。
プリザーブドフラワー(グリーン)は、本物の植物からアルコールなどによる特殊な溶液で水分を抜いたのち、化粧品用の保湿材や食品色素で質感や色を復元したもの。メンテナンスが不要で長期間使え、廃棄時も土に還元される。同社は世界各地からフェアトレードで植物を仕入れ、製品は15カ国以上に輸出している。石油由来製品に頼らないため、SDGs的にも歓迎されるという。
バイオフィリックデザインという言葉も広まるなか、生花でもアーティフィシャルグリーンでもない第三の選択肢として、オフィスやホテル、各種施設などでの展開を見据え、プリザーブドグリーンを使ったインテリアアイテムを開発。「Re:Earth(リアース)」(https://www.reearth.ne.jp)というブランドを立ち上げた。2023年のオルガテック東京ではウォールアートフレーム「Icon(アイコン)」を発表。色合いやテーマによって24種の植物から選び、組み合わせてタイル状にパターンを構成する。大きな反響を得て、既に大手オフィス家具メーカーでも販売される。
今回は、2024年9月に発売予定の「Icon partition」を展示。「Icon」同様スチールのフレームで、脚が付いてデスクトップパーティションとして使える。より目に近い位置で本物の植物だけが持つ、多様で繊細な造形やテクスチュアを楽しめるものだ。加えて、「しょくぶつをみぢかに」という新ブランドも発表した。ハンギングと鉢物で、幹はドライ樹木を処理した別の植物を組み合わせている。
また、「日本の森」というプロジェクトでは、伐採時に切り落としてしまう樹木の葉を使って、オリジナルの「Icon」をつくる。発注者の地域や縁のある森林の植物を使うことで、身近な山や森についての啓蒙活動にもなり、実際に森林保全や林業の雇用促進など社会貢献にもつながるという考えだ。



ウォールアートフレーム「Icon」。サイズは2 種類で、24 種の植物の展開がある。特注サイズにも対応する。設置は壁掛けフックもしくはマグネット(アルミニウムフレームのみ)
ウォールアートフレーム「Icon」。サイズは2 種類で、24 種の植物の展開がある。特注サイズにも対応する。設置は壁掛けフックもしくはマグネット(アルミニウムフレームのみ)


新たに発売する「Icon partition」。机上に設置することでより容易にグリーンの展開が可能になる
新たに発売する「Icon partition」。机上に設置することでより容易にグリーンの展開が可能になる

大地農園

RELATED ISSUES

一覧に戻る

PAGETOP