Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

天然木の表情を最大限味わえるレジンテーブル「MURUI」/エス・ビルド

2024.07.26 | REPORT

上/ブースには大小さまざまなテーブルと、多種多様な天板のバリエーションが展示された


オフィスの内装工事を手掛けるエス・ビルドでは、2022年からレジンと天然木を使ったテーブルの製造・販売を「MURUI(ムルイ)」のブランドで開始した。レジンテーブルは、ウッドリバーテーブルとも言われ、樹形や木目の表情と透過樹脂のコントラストが独特の雰囲気を放っていて、迫力さえ感じる。天然木を用いるため、もちろん同じデザインはなく、文字通り一点ものだ。昔からあるジャンルだが認知度は低く、同社ではオルガテック東京への出展で、自社ブランドは元よりレジンテーブル自体をより知ってもらうのが目的でもある。
コロナ禍の最中に開発・研究を始め、一定の品質で製作できるようになるまで1年程度を要した。安定してレジンを硬化させるだけでなく、そのクオリティーにもこだわった。特に同社ではレジンの透明度には力を入れており、無色のものはアクリルと見紛うほどだ。ピグメント(顔料)の配合次第で色調もコントロールできる。
大阪・摂津の鳥飼銘木町を始め、国内の銘木市場で木を調達する。樹種は、トチやケヤキ、ウォールナット、ポプラなど実にさまざまに用意する。通常は家具で使えないような、節や動きのある目もレジンテーブルでは個性になる。木の部分はメンテナンスを考慮し、オイルフィニッシュやウレタンで仕上げる。
現在、月産で15本を製造、在庫は50本ほどそろえており、原木も150本以上を在庫している。一からオーダーも可能で、木を選定してから45日以内に納品できる。テーブルとしての販売がメインだが、天板として出荷し、造作の工事を同社で担うこともできる。サイズはw1800〜2000×d800〜900㎜程度のものが中心。厚さは原木にもよるが、おおよそ40〜60㎜となる。
オフィスや店舗、住宅など、現状はカテゴリーに偏らず出荷されているという。個性豊かな唯一無二のデザインが空間に合えば、多くの人を魅了するだろう。2024年10月には東京にMURUIのショールームをオープンする予定で、世界でも無類の存在となるべく、さらに名を広げていきたいとする。



メイン展示となったトチ材を使用したレジンテーブル。レジンに黒の顔料で着色しているため、クールな印象に仕上がっている
メイン展示となったトチ材を使用したレジンテーブル。レジンに黒の顔料で着色しているため、クールな印象に仕上がっている


ポプラ材を使用したテーブル天板。クリアレジンは極めて透明度が高く、製造クオリティーの高さがうかがえる
ポプラ材を使用したテーブル天板。クリアレジンは極めて透明度が高く、製造クオリティーの高さがうかがえる

エス・ビルド

RELATED ISSUES

一覧に戻る

PAGETOP