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巧みな編集デザインで心地良いオフィス空間を問い掛ける/アクタス

2024.07.26 | REPORT

上/来場者を出迎える最初の提案展示「THINK HELLO」。BLÅSTATION のソファとNODERIUMのグリーンが心地良いレセプションを表現


ホームインテリアでは確固とした存在感を持つアクタス。リテールだけでなく、店舗やホテルなどのコントラクト家具でも事業展開する同社による、オフィス向けの提案が今回の展示で見ることができた。
2024年7月にリニューアルが完了した、同社本社のライブオフィス「THINKPORTAL」のサテライトが会場に展開されたというイメージで、同社が考える心地良いオフィス空間を問い掛ける「THINK?」というメインテーマが与えられた。「THINK HELLO」「THINK IMAGE」「THINK SHARE」「THINK FUTURE」と四つのコーナーが奥行きの長い区画に展開され、それぞれが、待ち合い・レセプション、デザイナーのワークプレイス、交流や休憩の空間、エグゼクティブ向けの執務室という位置付けがなされていた。ブランドネームに頼らず、欧州や日本の家具を巧みに編集することで、洗練された空間創出をする同社はオフィス向けに新ブランドも導入している。
「HELLO」では、スウェーデンの「BLÅSTATION(ブローステーション)」のソファが円形にレイアウトされ、来客をもてなすイメージだ。「BLÅSTATION」はアートパネルのような吸音材も展示があった。「IMAGE」には実際に同社で使われている家具や備品、小物が持ち込まれ、リアリティーのあるデザイナーオフィスが再現された。国内初導入となる、イタリアのハイエンドオフィス家具「Manerba(マネルバ)」のシェルフも存在感を放っていた。「SHARE」は、ふんだんにグリーンを用いて、まるでカフェのカウンターのような設えだ。同社はインテリアグリーンのブランド「NODERIUM(ノードリウム)」を持ち、ノウハウを生かして、オフィスでも生木にこだわった運用を提案する。最奥のコーナー「FUTURE」には、女性役員というペルソナを設定し、高級感を醸し出しつつ、色調やコーディネートで柔らかな雰囲気づくりがなされていた。
現在はインテリアがビルディングタイプにかかわらず、ボーダレスとなりホテルやカフェのようなオフィスも珍しくない。ホームユースでの実績やグリーンデザインを生かした同社ならではのオフィスソリューションに可能性を感じる。



デザイナーのワークプレイスとしての提案「THINK IMAGE」。国内初展開となるManerbaの収納(写真左)が注目を集めた
デザイナーのワークプレイスとしての提案「THINK IMAGE」。国内初展開となるManerbaの収納(写真左)が注目を集めた


女性役員の執務室「THINK FUTURE」。温かみのあるインテリア提案はホームインテリアでの長い実績を持つアクタスならではのもの
女性役員の執務室「THINK FUTURE」。温かみのあるインテリア提案はホームインテリアでの長い実績を持つアクタスならではのもの

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