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環境負荷低減に貢献できるLEDサイン/Re:SIGN

2024.07.26 | REPORT

上/ファミマ!! 麻生台ヒルズ店(設計:生活スタイル研究所)への納入事例


屋外用照明器具やLEDサイン、イルミネーションなどを専業で手掛けるタカショーデジテックの「Re:SIGN(リサイン)」は、LEDサインとしては進取的な、環境負荷低減を目指した製品だ。同社は、SDGsに挙げられている社会課題への意識向上や活動を社内外に広めるため、全社的に取り組み、実際に製品化につなげた。
一般的なLEDサインの製品とは、大きく三つの点が異なる。まず、原料のアクリルに50%のリサイクルアクリルを使用。製品のライフサイクルにおける温暖化ガスの排出量を、60%以上削減できる。また、製品の仕上げに用いられる油性塗料を水性塗料へ変更した。溶剤に含まれる揮発性物質(VOC)の90%が削減される。さらに、LEDの結線等には鉛フリーのはんだを採用している。鉛は環境汚染や人体への有害性があるため、EUを始め、海外では鉛の製品使用が規制されている。
同社では、リサイクルアクリルの選定においては加工性や透過性を吟味しつつ、融点が高いことによる鉛フリーはんだの技術的な問題点をクリアして、従来の製品と変わらない高い品質を確保した。
ラインアップとしては、「デジテック サイン プロ」(6アイテム)、「デジテック サイン スマート」(5アイテム)、「デジテックNEOPOP クリア」「デジテックNEON360 クリア」の計13アイテムになる。「サイン プロ」はスタンダードで最薄で10㎜を実現したのが特徴。「サインスマート」は、テーパー加工によって細い書体(最小で0.8㎜)の文字を表現できる。「NEO POP」と「NEON360」は、形状だけでなく、光り方もネオン管の雰囲気に近づけたものだ。「NEON 360」は発光部が文字の全周360度となっている。いずれも同社サイン製品の主力であり、人気の高いモデルが中心の展開だ。
写真の「ファミマ!! 麻布台ヒルズ店」は、内装に再生素材を多用するなど、環境配慮へのメッセージを持たせ、“RE-CONVENIENCE”店舗をうたうもので、コンセプトが合致し「Re:SIGN」が採用された。



「Re:SIGN」は、2023年グッドデザイン賞を受賞。また、会社としても環境省が定める環境先進企業の「エコ・ファースト制度」に認定されている
「Re:SIGN」は、2023年グッドデザイン賞を受賞。また、会社としても環境省が定める環境先進企業の「エコ・ファースト制度」に認定されている


リサイクルアクリルを使用しても(右側)、通常の仕様(左側)に劣らない明るさを実現
リサイクルアクリルを使用しても(右側)、通常の仕様(左側)に劣らない明るさを実現

タカショーデジテック

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