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都内に関東最大級の自社工場を構え、設計から施工までワンストップの生産体制で、高いコストパフォーマンスと短納期を実現している発研セイコー。これまでさまざまな種類のオリジナルチャンネル文字を開発し、定評を得てきた。そのほとんどが金属やアクリル樹脂を丹念に削り出しで製作する方法だ。削り出しは安定した製作方法には違いないが、量産すると数に応じて手間が掛かってしまう。そこで数年前から量産を求めるデザイナーに対して、成型で製作する方法に取り組んできた。そのノウハウを生かし、満を持して発表に至った新製品が成型サイン「SMILE 3D PRO」である。同製品は、簡易なチャンネル文字「SMILE 3D LINE」を発展させたプロ向けのオーダー品だ。これは定型のアルファベットと数字、記号40種類から文字を自由に選んで組み合わせれば、独自にサインがつくれて、ビス留めだけで施工できるという製品であるが、「SMILE 3D PRO」はその型をオーダーできることが特徴だ。成型サインであるため、イニシャルコストとして型の製作費用が掛かるが、量産には適している。厚みが最薄で3㎜まで可能な乳白アクリル板を自由な形に成型することができ、どんな全長・全幅にも対応する。「薄く作れることが成型サインならではの特徴。薄くなれば、当然、重量が軽くなるので、大きなサイズのサイン看板には最適な製品だと思います」と代表の久永満勝氏は話す。その製作方法は、対にした木型やアルミ型を使い、熱したアクリル板を間に挟んで、空気圧を調整して成型を行うというもの。成型上の特性から、特に丸みを帯びた文字表現に向いているという。必要に応じて試作やその修正にも柔軟に応じており、納期の目安は1～2カ月程度。デザイナーの想いをカタチにする技術力と真摯な姿勢は、品質に対してシビアな大手企業やブランドからの信頼も厚い。今後も空間やブランドコンセプトに合った唯一無二のサインを提供していく同社の取り組みから目が離せない。