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気軽にワーケーションしたくなるカーシェアリング「mobica」/コスモスモア mobica事業
2023.11.28 | REPORT
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コスモスモアの事業は、単に建物・空間の設計・施工という領域に留まらず、企画や戦略、そして竣工後の運営も含めた、クライアントと共創型の課題解決を主眼とする。ワークプレイスを中心とした実績が多く、総務のアウトソーシング受託も手掛ける。そうしたオフィスのハードとソフト、ともに長けた同社が、新規事業として2023年8月からスタートさせたのが「mobica(モビカ)」というカーシェアリングサ-ビスである。「mobica」は市販車を架装し、働く場を広げるための新発想のツールだ。気軽にワーケーションのできる“エンジン”としてイメージされている。
ワーケーションの現状は、企業主体で保養施設などでの研修型だったり、予約や宿泊に相応のコスト負担がある長期滞在型など、「Work+Vacation」という語源ほどの豊かさや自由さに欠ける。「mobica」ではユーザーの使い方次第で、時間と場所にとらわれない、より柔軟なワークスタイルの実現を意図した。イメージとしては、都心から公共交通でmobicaが置いてあるステーション(駐車場)へ行き、最寄りのICから高速道路に乗る。そこからは好きな場所へ行って、仕事とバケーションライフの間を自由に行き交える。
車種は「mobica sand」(ベース車はハイエース)と「mobica forest」(同N-VAN)の2タイプ。肝となる架装には同社のオフィスづくりのノウハウが注ぎ込まれており、特にデスク周りは仕事に集中できる環境を構築。デスク天板は「mobica forest」でw1200×d700㎜と、サイズ感も十分以上だ。加えてWi-Fiや電源コンセント、PCモニタ、照明などの設備類を備える。同時に、外部環境をふんだんに感じられるよう、リアハッチゲートを開けた際の見え方などもこだわった。シートをフルフラットにして、仮眠や車中泊も可能となっている。
コスモスモアでは、新たな“働く場”の提案として、観光地を抱えた自治体との連携も進めており、最小単位のモビリティーインフラとして、今後のさまざまな可能性も感じられる。