id+　インテリア デザイン プラス

オフィスにおいて、コミュニケーションを生み出す場所として、キッチンスペースを設けるケースが増えている。これらのキッチンは、従来の給湯設備としての機能だけでなく、人がゆっくり過ごせるようなつくりが特徴で、オフィスの空間デザインの質を高める存在にもなり得る。
神奈川を拠点に、日本全国でオフィスや住宅向けのキッチンを開発・販売しているマイセット製作所は、同社が培ってきたコンパクトかつユニット構造のキッチン製作のノウハウを生かし、国内外で活躍するサポーズデザインオフィス監修のもと、よりデザイン性を意識したシリーズ「SOU」を展開している。「SOU」は、幅900㎜から2100㎜まで6種類のサイズ、リフォームを始め後からの設置でも導入しやすいつくり、さらに面材や天板、その他さまざまなオプションのバリエーションが豊富な点が特徴。インテリアデザインにこだわったオフィスが多いなかで、その空間のスケールやテイストに合わせて、大きさや機能、表情を選べるのは大きなメリットだ。ベースとなる黒のスチールのフレームは、シャープかつ空間に調和しやすく、カスタム可能なキッチン下部と上部の収納に何を置くかによって、その空間ならではの雰囲気を演出できる。面材は化粧板やクリア塗装、リノリウムなど13種類、天板はステンレスのエンボスとバイブレーション、ウルトラサーフェスがそろう。幅の大きなものは、ゆったりとした天板が、人の集うカウンターとしても機能する。また、同社では、キッチンの他にも、サイズや素材を自由に選ぶことができるテーブルブランド「H&O」を2022年秋に立ち上げた。同様のスケール感やデザインの視点で開発された家具と共に、オフィス空間をトータルでコーディネートすることができるだろう。「SOU」の製品は、東京・代々木のショールーム（東京都渋谷区上原3-21-16）で実物を見ることが可能。多彩な空間に寄り添うデザインに、ぜひ触れてみてほしい。