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持続可能な森林から生まれた足触りを楽しむフローリング材/ウッドワン

2023.07.28 | REPORT

上/無垢フローリング「ピノアース足感フロア」のスプーンの施工事例。足裏を刺激する程よい凹凸と素朴な質感による快適さが魅力


木質建材の大手メーカーであるウッドワン。同社の大きな特徴は、製品の多くが環境配慮建材であること。木は生育中はCO₂を吸収し、燃焼・分解されるまで固定するという性質で、カーボンニュートラルな素材だ。同社では1990年から、ニュージーランドにて総計約4万haという広大な森林を自社で運営・管理し、30年で伐採できるニュージーパインを育林、産出した木材を製品に使っている。CO₂吸収・固定のサイクルを持続するには、伐採後も森が維持されなければならないが、同社では植樹年別に分けて管理する法正林とし、再植林率100%を達成。無垢材を中心に1本の木を無駄なく使い、製品のメイン素材として生かされている。
無垢フローリング「ピノアースシリーズ」はその代表製品だ。丁寧に枝打ちした木から柾目取りし、狂いや反りの出にくい上質な材を使う。2022年に新登場した「ピノアース足感(そっかん)フロア」は、新しい価値として足の裏で感じられるテクスチャー加工を施した。感性評価実験を元に多彩な感じ方をもたらす6種類。デザインは「うづくり」「タテスジ」「オビノコ」「ウェーブ」「ハンドスクレイプ」「スプーン」がそろう。サイズはw91/145×ℓ1818×t12㎜(うづくりは他サイズも有)。カラーは素材を生かすナチュラル。無垢材ならではの調湿機能や熱伝導率の高さもフィーリングに貢献する。土足対応ではないが、店舗の小上がりや旅館の廊下・客室、子ども施設などの利用が考えられる。人の足裏は鋭敏なセンサーなので、視覚以上にデザインとして効果があるはずだ。
温室効果ガスの削減は素材単体ではなく、ライフサイクルで考える必要がある。同社は育林から伐採、加工製造、販売とトータルで手掛ける循環型森林経営だ。もちろんトレーサビリティーもクリアなため、森林資源管理という面でも持続可能な素材・製品づくりになっている。製品ごとのCO₂固定量の見える化も進めている。



うづくり、タテスジ、オビノコ、ウェーブ、ハンドスクレイプ、スプーンの全6種類。カラーはナチュラル。うづくりのみナチュラルのほかミディアムブラウン、アイボリー(クラフト仕上げ)、ライト(クラフト仕上げ)、ミディアム(クラフト仕上げ)、ダーク(クラフト仕上げ)、クリア(自然塗料)の7色展開
うづくり、タテスジ、オビノコ、ウェーブ、ハンドスクレイプ、スプーンの全6種類。カラーはナチュラル。うづくりのみナチュラルのほかミディアムブラウン、アイボリー(クラフト仕上げ)、ライト(クラフト仕上げ)、ミディアム(クラフト仕上げ)、ダーク(クラフト仕上げ)、クリア(自然塗料)の7色展開


ニュージーランドに自社森林を保有し、約30年に渡って植林から育林、伐採を繰り返し、1本1本丁寧に育てている
ニュージーランドに自社森林を保有し、約30年に渡って植林から育林、伐採を繰り返し、1本1本丁寧に育てている

ウッドワン

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