Loading...

id+ インテリア デザイン プラス

インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

燃やさず薪をインテリアにディスプレイできる運搬具/マキラック

2023.07.28 | REPORT

上/「インテリア ライフスタイル2023」に出展されたマキラック。薪を運ぶのはもちろん、複数台を並べて、商品を陳列するなど店舗什器としても最適



「マキラック」は薪の運搬具として開発された。薪屋から買ったときや備蓄の薪棚から室内へ運ぶなどの際に、持ち運びしやすい形状となっており、運搬具として特許も取得している。コンパクトながら一つで20kgの薪を積むことができ、薪を入れたままスタッキングも可能。収納時は折り畳み(O型タイプ)もできる。スチールの焼き付け塗装で屋外・室内どちらでも使える仕様だ。強度もしっかりしているので、数を揃えて重ねれば、そのまま薪棚にもなる。棚板やボックス型の木くず入れ、キャスター付きのベース台などオプションも豊富に揃えている。標準サイズはw398×d336×h315㎜だが、受注に応じた生産を行っているので、サイズ変更等のオーダーにも応じる。
「マキラック」でお薦めはインテリアとしての提案だ。薪そのものの存在感はいわゆるアウトドア演出にうってつけで、キャンプ用品などのアウトドアギア、あるいはサウナやストーブなどの設備とも相性がいい。逆にまったく異なるテイストの空間でコントラストを付けるのも一考だ。薪は洋の東西を問わず、どちらの雰囲気にも合う。薪をびっしりと積む必要もなく、ディスプレイ棚としても使える。薪にはフィトンチッド(木から出る殺菌性と香りのある揮発性物質)によって心を落ち着かせる効果もあるとされる。木は生長中はCO2を吸収し、燃焼するまでは固定するため、インテリアとして木を使うことは脱炭素化の一助ともなる。
更に、「マキラック」の持つもう一つの要素は“フェーズフリー”であることだ。社会のフェーズ(局面)にかかわらず、使用できるモノやサービスをいい、つまり日常時でも災害時でも役に立つもののこと。日常時は薪棚もしくはインテリアとして使い、災害時においては、薪を燃やし、貴重なエネルギー源として利用できるというものだ。「マキラック」そのものは簡易トイレにすることもできる。日本における自然災害は多岐にわたり、インフラが断絶されるような事態もたびたび起こっている。いざというときに暖を取れ、明かりとなり、調理にも役立てられる薪をインテリアに使うことができるのが、「マキラック」なのだ。



マキラックは1台ずつ購入できるほか、マキラックが4台とキャスター付き専用台1台のセットや、マキラック3台と無垢の専用板3枚、キャスター台のワゴンセットもある。それぞれ折りたたみ可能な「マキラックOタイプ」と、折りたたみ不可の「マキラックNタイプ」を用意
マキラックは1台ずつ購入できるほか、マキラックが4台とキャスター付き専用台1台のセットや、マキラック3台と無垢の専用板3枚、キャスター台のワゴンセットもある。それぞれ折りたたみ可能な「マキラックOタイプ」と、折りたたみ不可の「マキラックNタイプ」を用意


At Space Architects 代表の一級建築士 南 麻衣子氏。伝統工法の京町家の復元に携わる京町家作事組理事も務めており、同氏が手掛けたカフェで「マキラック」をディスプレイ棚として使用している
At Space Architects 代表の一級建築士 南 麻衣子氏。伝統工法の京町家の復元に携わる京町家作事組理事も務めており、同氏が手掛けたカフェで「マキラック」をディスプレイ棚として使用している

ホリテック マキラック事業部

RELATED ISSUES

一覧に戻る

PAGETOP