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ICTと環境構築で支えるイノベーションを引き起こすチームのための拠点/内田洋行
2023.06.28 | REPORT
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オフィスワーカーが業務内容に応じて能動的に場所と時間を変える多様なワークスタイル。働き方の選択肢が増える一方で、社員同士の対面の繋がりが希薄になり、社員間でのノウハウの伝達やマネジメント上の困難さなど、多くの課題が顕在化しており、チームの一体感を高める環境づくりが求められる。内田洋行では「アクティブ・コモンズ」として2012年からいち早く自社で実践・検証し、新しい働き方に対応したオフィスを提案する。
今回の展示は、ともに働くチームのつながりを高め、その拠点となる「TeamBase」と称した空間提案で、可動家具をメインにしたフレキシブルでオープンなものだ。加えて同社ならではの大きな特徴に、軸となるICTの存在がある。創業から113年と歴史のある内田洋行だが、コンピューターとの関わりも深く長い。1962年にオフィスコンピューターを発表、ITは現在まで脈々と受け継がれて同社事業の屋台骨でもある。社内には1300人以上のSEがいるという。
出社して誰とどんな仕事をするのかによって場所を決め、会議室やスケジュールを予約。Web会議やウェビナーで資料や画面の共有をし、映像・音声を操作。ワーカーの状況やエリアごとの稼働率、エネルギー消費等を把握 現実のシチュエーションを想定した展示では、タブレット等を用いて、「SmartOfficeNavigator(スマートオフィスナビゲーター)」や「codemari webinar(コデマリウェビナー)」といった製品の、実際のUI(ユーザーインターフェース)や機能を体験できた。
同社では、社員の居場所、オフィスの混雑状況や利用状況の把握から照明や空調、音響などの設備をメーカーの垣根を越えて統合管理し、それぞれの機器が「きちんとつながる」環境を整える。それによりワーカーが快適に働く環境や活動を円滑に行う場を構築し、多様なワークスタイルを支援している。これらのICT環境を自社で構築できるため、セキュリティー性の高い、オフィスユーザー目線の使い勝手を空間構築と合わせたトータルコーディネートで実現することができるのが内田洋行の強みだ。
ICTは既にオフィスのインフラであり、そのシステムと合わせて内装や家具・造作、照明等を設計することになる。人にとって空間のインターフェースはインテリアデザインだけではなく、ICTのユーザビリティーも一体に洗練が求められる時代だ。その方向性で内田洋行は大きく先んじていると言えそうだ。
内田洋行
- TEL. 0120 - 077-266
- URL. https://office.uchida.co.jp