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自由な形状で大面積の光膜天井が実現できる/八木鋼材

2023.05.26 | REPORT

「さんすて岡山」天井施工事例。複雑な形状の大面積光膜天井(撮影:Kenji MASUNAGA / 益永研司)


八木鋼材は鉄骨加工業者への建築用鋼材の販売を主とし、鉄骨工事請負も手掛けている。8年前より新たな事業の柱として、膜天井に進出。工法やシステムも複数取り扱うが、中でもLEDを用いて天井の全面もしくは一部を面発光できる光膜天井「INNOSSOLSYSTEM(イノソルシステム)」が好評だ。海外のトップメーカーと提携した製品で、不燃対応など国内の事情にアジャストして提供する。
最大の特長は大面積で目地のない光天井を実現できること。形状の自由度も非常に高く、事例写真の通り、不定型な曲線も実にスムースだ。膜のはめ込みに、一般的なバネ式ではなく、膜端部に溶着させた樹脂をアルミレールに固定する独自方式という点が大きい。これにより膜天井内部の密閉性も高まり、ゴミや虫などの混入も防ぐ。光源のLEDモジュールを交換するまで、メンテナンスの必要性もほぼない(膜の取り外しは可能)。他の天井材と比べて圧倒的に軽量で施工性も良く、万が一災害等での落下があっても、より安全性が高いと言える。
膜自体は、不燃タイプで約2m幅、最大23mの実績あり。防炎タイプであれば、2.5m幅かつ膜同士を接ぐことができ、4m、6mと幅も広げられる。接いだ後は微細に見ないとわからないレベルだ。膜にはインクジェットプリンタでオリジナルの柄もプリントできる。また、スプリンクラーや警報器など天井面からどうしても外せない設備を取り付けることもでき、文字通りフレキシビリティーが高い。光源と膜面の位置設定は光の粒やムラが出ないようノウハウが必要で、同社ではLEDと一体の施工を推奨している。
光膜天井は最新のLED採用によって、照明としての機能が高まった。調色調光はもちろんのこと、プログラム制御で映像的な演出も可能だ。何より柔らかく拡散された光は、照らす空間や商品、そして人を美しく見せられる。アイデア次第で光と一体になった新しい空間デザインが可能になる製品だ。



「ポルシェセンター仙台」天井施工事例。フラットな光が車を美しく照らす
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「45R宇都宮店」天井施工事例。店舗内を囲むようなロの字の光膜天井とした
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八木鋼材

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