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質の高い金物の仕上がりと、その滑らかな動きを体感できる/スガツネ工業 大阪ショールーム

2023.05.26 | SHOWROOM

スガツネ工業オリジナルの「Zwei L(ツヴァイル)」の仕上げに見入る松浦氏


20230414019

GUEST
松浦竜太郎氏(乃村工藝社 RENS)
https://www.rens-design.jp/
〈近作〉
杜の街プラザ WONSETO FOODHALL、ホテルオークラ京都 岡崎別邸 など






「デザイン、色、質感のバリエーションが多くて、いつも頼りにしています」と、スガツネ工業の金物について語る乃村工藝社RENSの松浦竜太郎氏。ホテルオークラ京都岡崎別邸(2022年3月号掲載)をはじめ、内装デザインを手掛ける空間には同社の金物をスペックしているという。「カタログが充実していて、新製品が出るとスタッフの方が事務所に来て細かく説明してくれるんですよ。だからショールームに足を運ぶ機会がなくて……」。2022年にリニューアルした大阪ショールームを訪れるのも初めてだった。
大阪ショールームはカテゴリーごとに5つのフロアで構成され、各種金物の機構や動きをリアルに体感できる。
2階で松浦氏の目に留まったのはフック。ホテルの客室に必須のフックは、コンパクトで強度があって、壁に溶け込むものをいつも探しており、「収納タイプは、フックを開いたときの内部も美しくあってほしい」とリクエスト。そして、最近のホテルはシンプルだけれど素材感のある空間が求められていると語りながら、同社オリジナルの「Zwei L(ツヴァイル)」の仕上げに見入った。「匠の技が光りますね。同じシリーズでまとめれば空間がランクアップしそう」。



国産から輸入品まで、世界中から集めた多彩なデザインの金物ラインアップを展示。理想の空間に最適な製品を選べる
国産から輸入品まで、世界中から集めた多彩なデザインの金物ラインアップを展示。理想の空間に最適な製品を選べる


建具や家具の金物が集結した4階では驚きの体験があった。ひとつは大型引き戸用の「ジュニア100」。マグネットソフトクローザーにより開閉が滑らかで、電動かと思わせる動きに松浦氏は感動。壁と扉がフラットに納まる金物「モノフラット ユニゾン」にはひときわ目をみはった。壁の一部を押すと、内側にゆっくり引き込まれていく。「ショールームに来ないとできない体験ですね!」。また、隠し丁番の「HES」では、「丁番が見えると興ざめする場合もあります。これは扉が閉まる途中でも存在がわからない。今度使います」。同様に、閉時には金物の存在が消え、開いてもヒンジが目立たない、上蓋式の収納家具用ダンパーヒンジ「HG-JHM」もじっくりチェック。「表層ではなく、内面的に満たされる、心のラグジュアリーがいまの潮流。ハイクラスのホテルでは金物も慎重に選びたい」と松浦氏。ディテールがクオリティを左右するからだ。



/隠し扉のように壁と一体になるフラット引き戸金物「MFU1200」の動きは、ぜひ同所で実体験してもらいたい
隠し扉のように壁と一体になるフラット引き戸金物「MFU1200」の動きは、ぜひ同所で実体験してもらいたい


実際に吊られた多くの建具に触れ、びっしりと並ぶハンドルや丁番、スイッチプレートや配線孔、家具用LED照明などを見て、「比較ができて、希望するものを見つけやすい。やはり自分の目で確かめなければ。困ったときはショールームに行くよう、スタッフにも伝えます」。今回の訪問で新たな視界がひらけたようだった。
大阪ショールームのほか、名古屋と福岡のショールームも2022年にリニューアルした。なお、東京ショールームは2023年7月8日より改修のため休館し、臨時のショールームを開設予定。



コンセントプレートは動き方や内部の仕上げの確認が欠かせない。「ディテールにこだわった製品はやはり使いたくなります」(松浦氏)
コンセントプレートは動き方や内部の仕上げの確認が欠かせない。「ディテールにこだわった製品はやはり使いたくなります」(松浦氏)


フックは物を掛けるための製品だが、その際に手が触れることも多い。エッジの仕上がりなどは実際に触れて確かめてみる
フックは物を掛けるための製品だが、その際に手が触れることも多い。エッジの仕上がりなどは実際に触れて確かめてみる


重量のあるガラス扉をスムーズに開閉する丁番を確かめる松浦氏。大きいものの動き方や軽さはやはりショールームで確かめるしかない
重量のあるガラス扉をスムーズに開閉する丁番を確かめる松浦氏。大きいものの動き方や軽さはやはりショールームで確かめるしかない

スガツネ工業 大阪ショールーム

  • 大阪市中央区内淡路町2-2- 6
  • 営業時間 9:00 ~ 17:30
  • 定休日 土曜、日曜、祝日
  • TEL. 06-6910-1122
  • URL. https://www.sugatsune.co.jp/

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