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人と植物の関係を醸成する「グリーンディスプレイ」の提案
2016.10.03 | INFORMATION
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植物を中心とした環境演出を行っている「グリーンディスプレイ」。店舗やホテルなどの商業施設、オフィスをはじめ、都市生活の中で人と植物の関係を意識しながらさまざまな提案を続けている。
プロジェクトは、ディベロッパーやデザイナーからの依頼で設計段階から携わるケースが多く、空間の用途や規模、設備に合わせた植物の提案から施工、メンテナンスを含めた運営面までワンストップで対応。営業から提案、管理まで「グリーンコーディネーター」と呼ばれる一人のプランナーが一貫して立ち会うため、プロジェクトのテーマを理解しながらクライアントの要望に沿ったプランを提供できるのが強みだ。
全国7カ所(東京、横浜、芦屋、札幌、仙台、名古屋、福岡)にオフィス&ショールームがあることで、日本のどのエリアにおいても同じクオリティー、スピード感を持って取り組んでいる。
現在、約60名のスタッフの内、半数がプランナーとして活動。多店舗展開を行うアパレルショップや飲食店において、どの店舗でも安定したグリーン演出を供給できるのは心強い。また、メンテナンスなど長い期間に渡って一つの店舗に携わるため、季節の植物を取り込んだシーズナルなディスプレイの提案も行う。
具体的なプロジェクトの進め方は、目的と空間の概要をヒアリングし、置き型が良いのか、壁面緑化や吊るタイプのディスプレイが良いのか、また、場所によってはフェイクグリーンやデコレーション、家具といった植物を使うことにとらわれない、真にプロジェクトに合った演出も模索する。
植物のイメージを共有するため、植物の写真をコラージュしたプレゼンボードを用いたり、ショールーム内に実際に模擬スペースを設けることも。「ベース」と呼ばれる、関東と九州に同社管理の植物育成場があり、クライアントの要望で植物の実物を見ながら検討する場合もあるという。
他方、同社がさまざまなプロジェクトの環境演出に関わる中で積み重ねてきた経験をもとにした、室内環境での植物育成の研究を行う「GD lab.(ジーディーラボ)」は、これからの商業空間における新たな植物の提案につながるものだ。
これまで室内での管理が難しかった松を始めとする日本古来の植物について、その植物に合った土壌や水を研究し、長期間の設置にも耐えられる環境を整えるなど、より多様な植物による環境演出の可能性を広げている。同プロジェクトは、商業施設でクリスマス展示されるもみの木が、展示後に弱って廃棄されていることなどを顧みてスタートしており、商空間での植物提案に長く携わってきた同社ならではの試みと言える。
同社ショールームでは、ミーティングスペースを植物やそれらとマッチするプロユースの家具が取り囲み、実物を見ながら植物導入の相談をできるほか、これから同社が取り入れていきたい新しいグリーンの提案や、映像と植物を融合させたディスプレイなど、訪れた人々がアイデアを探しに来れる空間としても展開。年に4回程セミナーを開催し、商業施設での植物のメンテナンスや同社が気をつかっている点の紹介、海外視察の報告を通したグリーンのトレンドの発信も行う。
これからグリーンを導入したいと考えている設計者や店舗のオーナーを始め、新たな情報を求めているデザイナーは、ぜひ一度、グリーンディスプレイをチェックしてみてはいかがだろうか。
グリーンディスプレイ
- TEL. 03-5779-6701
- URL. http://green-display.co.jp/