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最新ウェディング施設の映像音響機器をトータルでプロデュース/イースペック
2023.02.27 | REPORT
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イースペックでは、音響・映像・演出照明等の各種機器・設備を取り扱っている。国内外ブランドの幅広い製品の卸・販売から、プロが求める空間に応じた適切なコンサルティングや提案、そして設計・施工と、トータルでサポートする。ハードとソフト双方のノウハウ、そして現場でのオペレーションに寄り添ったアドバイスやコンサルティングを強みとする。近年のコロナパンデミックで、イベントやコンサートなど集客施設では依然厳しい状況が続いている。そんな中、同社が存在感を示しているのが、ウェディング施設である。
ここでは「キャッスルガーデンOSAKA」をケーススタディとして見ていきたい。同施設は、大阪城公園に接して立地し、そのロケーションを生かした邸宅風ウェディング施設となる。いわゆる総合結婚式場とは異なり、チャペルと披露宴を行うバンケットをあえて一対にしている。「ウェディングに特化し、貸し切り感を高めている」(キャッスルガーデンOSAKA支配人・坂口達郎氏)。
「結婚式や披露宴での演出において、今は映像が非常に大事な存在になっています」と坂口氏は強調する。「映像内のコンテンツと実際のリアル空間での余興がシームレスにつながる演出も多いです」。受け身的に画面を見るというよりも、よりインタラクティブに新郎新婦や招待客が積極的に関わることで、祝福や楽しみを高めようという方向性だ。新郎新婦には、映像・動画が身近な若い世代も多く、ゲーム機やPC、スマートフォンなどを接続することもあるという。
従来の暗転の必要があるプロジェクターなどでは、同施設のように窓外の風景が空間体験に大きくかかわる場合、運用が難しい。マルチビジョンやLEDビジョンを使うことで、常に明るく、鮮明な映像を映し続けることができる。
一方で、ウェディング施設は、ステージやホールのような映像や音響のプロフェッショナルが常駐しているわけではなく、見学客のためにプランナーがデモンストレーションを見せる場合など、機械慣れしていないスタッフも扱うことがある。
イースペックでは、そうしたオペレーションを念頭に機器の選定・設置をしている。同じグループ会社内でスタッフが異動しても、同じシステムとしてすぐに扱えることも求められるという。
また、演出だけでなく、給仕も含めたオペレーションが全体として一体感が必要となるため、厨房などのバックヤードも会場の様子が把握できる仕組みを用意する。演出上、重複や不要なライティングを避けるためにも、建築の照明設計との調整業務もある。
「キャッスルガーデンOSAKA」のように、現代の結婚式場は、汎用的な多目的ホールと異なり、主役である新郎新婦オリエンテッドですべての演出やオペレーションがあるといっても過言ではなく、空間や機器のありようもそこにつながってくる。表側の“映え”だけでない、いかに主役を中心に全体で演出を盛り上げることができるか。この点においてサポートとなる、機器の設置・セッティングには、ウェディング施設への理解と見識がノウハウにつながるのがわかる。
ウェディング自体にもトレンドがあり、常に新しい演出やイベントを具体化できるような、クライアントの考える先を提供できるフレキシビリティーのあるコンサルティング、コミュニケーションもイースペックでは欠かせないものとなっている。
イースペック
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