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大空間を短時間で循環させるパワフルな除菌機/日立造船

2022.10.28 | REPORT

上/深紫外線LEDを搭載した空間除菌機「アクステリア」の納入事例。写真は阿波銀行 阿南支店のロビー


日立造船は、発電設備や環境プラント、産業機械などを主軸にするメーカーだ。特にゴミ焼却発電では世界トップシェアを誇るグローバル企業で、創業140年と長い歴史を持つ。社名にも残るが、かつては日立製作所グループだったこともあり、造船事業を主力としていた。優れたものづくり技術は同社のDNAとして息づく。
「アクステリア」は、事業所や施設等に向けた空間除菌機で、深紫外線LEDを用いている。特定波長の紫外線(UV-C)は細菌やウイルスを不活化させる効果を持ち、いわゆる殺菌灯は世界中で使われており、十分なエビデンスがある。「アクステリア」では日亜化学工業の高出力LED(波長280nm)を採用、数百個を搭載し、高い除菌性能を発揮する。日立造船では、厳密な滅菌処理が求められる食品や医薬品の製造ラインをつくっており、それが生かされた。コロナ禍の2020年から開発し、2022年1月には新型となる現行型を発売。既に医療機関やオフィスなどで納入実績を重ねている。
最大の特徴は250㎡という大空間に対応したこと。室内の空気を吸い込み、効果的に紫外線を照射させるため、独自の流体解析技術を用い、実現した。毎分28㎥という大風量でも確実な除菌効果を誇る。換気が難しい環境でも相当換気量を十分確保できるし、あるいは、社員食堂のような特定の時間帯に利用が集中する場所では、短時間の除菌が有効だ。
2万時間(1日9時間稼働で約7年相当)という長寿命LEDに加え、フィルターレスのため、普通の清掃だけでメンテナンスフリーだ。100Vコンセントがあれば稼働でき、キャスター付きのため、設置・移動も容易。仮設会場などテンポラリーな空間でも使いやすい。エンドユーザーへの負担が少ないことは、店舗やオフィスでは重要な要素だ。
不特定多数が集まりやすい、マスクを外さざるを得ないなど、ウイルス曝露のリスクが起こりやすい場所では、「アクステリア」のパワーが頼りになるはずだ。同製品は、東京・新宿のリビングデザインセンターOZONE7階で展示中。



サイズ:w600×d600×h1900㎜、重量:175㎏、AC100V、最大風量28㎥/分
サイズ:w600×d600×h1900㎜、重量:175㎏、AC100V、最大風量28㎥/分


内部の簡易構造図。機内の取り込んだ空気に深紫外線LEDの光を直接照射して除菌する。深紫外線の光が外部に漏れることはなく、空気を除菌するための薬剤も一切使用 していないため、安心して使用できる
内部の簡易構造図。機内の取り込んだ空気に深紫外線LEDの光を直接照射して除菌する。深紫外線の光が外部に漏れることはなく、空気を除菌するための薬剤も一切使用していないため、安心して使用できる

日立造船

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