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空間に調和しながら情緒のある風景を生み出す パーソナルブース/アダル

2022.10.28 | REPORT

福岡を拠点に全国の商業施設や公共空間において、多様な家具を開発・製造しているアダル。同社は、2021年5月にニューノーマル時代のオフィス空間に特化した製品群を掲載した「A.T.I.C」Vol.8を発表した。アダルの家具づくりの特徴は、熟練の職人の技術と多様な納入実績に裏付けられた品質、そして、設計者が求める表現を形にする製作力と対応力だ。そこで生まれる家具は、機能的であることはもちろん、空間に調和するデザイン性に優れている。A.T.I.CのVol.8にラインアップした「LOHKO(ロフコ)」もまた、ワークスペースでの使い勝手だけでなく、これからの働き方にフィットするパーソナルブースと言える。「LOHKO」は、主にオンラインミーティングや個人の集中ブースとしての機能を有する。アーチ状の天井や、完全に仕切らず緩やかに外とつながるつくりは、一般的な製品とは異なる点だ。テーブル部分の側面に仕切りがあるだけだが、ブース壁面内部に吸音ウレタンが張られており、ノイズを低減する。実際に中に入ってみると外の音が気にならず、内部からの音も外に響きにくくなっている。半開放型のブースにすることで、完全密閉型ブースに比べ、製品としての設置のしやすさや製造コストダウンにもつながっている。また、オフィスのインテリアに調和することを目指して、全体のフォルムや素材、色にこだわっているのもポイント。柔らかい印象のアーチや選べる張り地は、オフィスにおいてワクワク感や楽しさを感じさせる家具としての情緒を生み出し、意匠的な役割も果たす。リアルなオフィス空間の存在価値が見直される中で、パーソナルブースとしての機能を発揮しながら、パーティションや家具としての存在感を演出する「LOHKO」は、新しい人の動きを創出し、これからの働き方に寄り添う存在となるはずだ。



ブース内部にはテーブルが設置されている。テーブル位置は左右選択可能。天板にはオーク材を使用
ブース内部にはテーブルが設置されている。テーブル位置は左右選択可能。天板にはオーク材を使用


天井にLED 照明を設置し、作業・ オンラインミーティングに充分な明るさを確保。さまざまな空間のインテリアに調和しやすいアーチ状の形状に加え、張り地も選ぶことができる
天井にLED 照明を設置し、作業・オンラインミーティングに充分な明るさを確保。さまざまな空間のインテリアに調和しやすいアーチ状の形状に加え、張り地も選ぶことができる

アダル

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