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最新のテクノロジーとものづくりの現場の知見を融合させた製品開発&製作/発研セイコー

2022.07.28 | REPORT

上/アクリル樹脂による立体的なロゴサイン、フレームレスで面を均一に発光させるサインなど、空間のクオリティーを高めてくれる多様な製品を開発・製作している


LEDを用いたサインやチャンネル文字、導光板、切り文字など、空間デザインの質を高める製品の開発・製作を行う、発研セイコー。1985年の創業以来、東京・足立区の自社工場を拠点に、大手設計施工会社からのニーズに応えながら、全国の商業施設にさまざまな製品を納めてきた。
同社のサインを中心とした製品が評価されているのは、自社工場で培ってきた製品づくりのノウハウと最新鋭の大型工作機械による加工、それらを生かしたスピーディーな対応力だ。製品は、特許取得の導光板製作技術により立体的なロゴを全方向に均一発光させる「3Dルクス」、発光面の縁を完全になくしたフレームレスのサイン「ゼロチャンネル」、特殊樹脂をネオン管のように成型した「LEDネオ」などバリエーション豊富で、立体的かつ美しい発光面を持つアクリル樹脂製品のほか、金属や石材といった素材の加工も得意としている。これらの製品は、専用の機械による精度の高い加工技術と、さまざまなプロジェクトに対応してきた同社のチームにより、高いクオリティーを維持しながら短いスケジュールでの納品も可能にしている。商業空間のプロジェクトでは、サインまわりのデザインや施工が短納期になるケースは多いが、同社では、最短で受注から約2週間で製品を納入することもあるなど、建築を始め空間づくりの現場に寄り添う頼れる存在と言える。
また、コロナ禍以前から社内でのデジタル化を積極的に進めてきたことで、設計者や施主と接する営業部門から、製作を手掛ける職人、若手のスタッフまで、プロジェクトに携わるメンバーが製作のプロセスを共有しやすい環境が生まれ、よりスムーズに製品の製作・提供が可能になったという。最新の商業施設に設置されるサインなどは、空間に合わせたデザイン性や機能性が求められるが、その先進性を支えるのは、機械による高度な技術だけでなく、職人の培ってきた知識も必要不可欠であり、その知見をベテランから若手まで浸透させることで、発研セイコーとしての強みにより磨きがかかってきたということだろう。
単純なサインの開発・製造工場としての在り方を現代に即したカタチに進化させ、デザイナーたちが求めるオリジナリティーを表現しながら、空間を美しく機能的に演出する製品を生み出す発研セイコーのものづくりに注目してほしい。



工場直結のショールームでは、同社の製品ラインアップを体感できる
工場直結のショールームでは、同社の製品ラインアップを体感できる


レーザーカットからネジ山や曲げ加工まで可能な複合機械のほか、UVプリンターな どさまざまな加工技術を生かした製品づくりが行われている
レーザーカットからネジ山や曲げ加工まで可能な複合機械のほか、UVプリンターなどさまざまな加工技術を生かした製品づくりが行われている


チャンネル文字では表現しきれない小さいサイズや線幅の細いサインを実現する「パ リレター」
チャンネル文字では表現しきれない小さいサイズや線幅の細いサインを実現する「パリレター」


同社が得意とするレーザー加工技術を駆使して作成したオリジナル照明
同社が得意とするレーザー加工技術を駆使して作成したオリジナル照明

発研セイコー

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