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イースペック/店舗や宴会場などの映像演出でスタンダードとなるLEDビジョン
2022.02.28 | REPORT
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業務用の音響・映像・演出照明等の各種機器・設備を取り扱うイースペック。国内外ブランドの幅広い製品の卸・販売に留まらず、プロが求める空間に応じた適切なコンサルティング・提案・設計・施工と、トータルでサポートできるのが強みだ。コロナ禍によってイベントやコンサートなど集客施設の厳しい状況が続く中、同社で力を入れているのが映像のディスプレイ装置、中でもLEDビジョンだ。デジタルサイネージとして広告用の映像デバイスで台頭しているが、商業施設・店舗の演出でも大きな存在感を示している。
LEDビジョンは素子(モジュール)がそのまま画素を構成するため、プロジェクターや液晶ディスプレイなどと異なり、圧倒的に輝度が高く明るい。また複数を貼り合わせるマルチビジョンのようなベゼル部分がないため、繋ぎ目のないシームレスな大画面を実現できる。近年はドットピッチもより細かくなっており、高精細な映像も映し出せるようになっている。さらにはドットの欠落もなく、ほぼメンテナンスフリーに近い安定した品質が保てているという。「E-VISION(イービジョン)」は、同社LEDビジョンのオリジナルブランド。用途に合わせて屋内・屋外、さまざまなラインアップを用意する。今回、紹介する「EVA27シリーズ」は、施設・店舗など屋内空間用の常設タイプで、スクリーンサイズが27.5インチで16:9のアスペクト比を持つ。一般的なPCモニターやテレビと同じ比率で、多くの映像ソースでも標準的に使われているため、不要なスケーリングやトリミングをしなくて済み、扱いやすい。画素ピッチ(パネル解像度)によってバリエーションがあり、最小では1.27㎜(解像度480×270)だ。特長として、LEDパネルが分割モジュール化されており、電源部や基板のある筐体とマグネット接続する。別途コネクタなどの結線は不要で、メンテナンスやトラブル時にも前面からパネルの付け外しが容易に可能。壁付けの設置時でも面倒がない。パネル自体も奥行き49㎜と薄く、取り扱いしやすい。
東京・豊洲のウェディングパーティーが行えるレストラン「ララシャンスガーデン東京ベイ」には、レストランバンケットや多目的ホールなどに、「EVA27シリーズ」が計77基が納入された。同施設は、豊洲埠頭にある「豊洲ぐるりパーク」内に位置しており、そのロケーションが大きなセールスポイントの一つとなっている。それぞれの会場も全面ガラス張りで、東京湾越しにレインボーブリッジや都心の高層ビル群を一望できる。ララシャンスガーデン東京ベイ・総支配人の三原十三恵氏は「InstagramやTikTokなどの動画でお客様が楽しまれることもありますし、映像のニーズはとても高まっています」と話す。会場で大画面となると、かつては液晶プロジェクターが主要で、映像のためにカーテンを閉めて、暗転状態をつくる必要があった。「料理のサービスを止めなくてはいけなかったり、せっかくの景色も見られなくなってしまう」(三原氏)。映像、景色、料理は、いずれも非日常体験には大事な要素で、SNSでシェアする招待客も多い。LEDビジョンならそれを妨げないというわけだ。レストランバンケットには6×6のマルチ構成で165インチ相当を設置。多目的ホールにも同様に5×5(137インチ)、デザートバンケットには4×4(110インチ)とした。
「LEDビジョンだと、日中でも明るくて迫力もありますし、遠くからでもよく見えるとお客様にも好評ですね」と三原氏は映像の良さを実感している。イースペックでは、舞台やテーマパークの音響照明設備、及び複合設備の制御も手掛けている。そのノウハウを生かし、当施設の電動カーテン、一般照明、演出装置、音響等の一括制御を可能としており、ワンマン体制のオペレーション実現に貢献している。
イースペック
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