id+　インテリア デザイン プラス

LEDを用いた照明を始めとする製品開発から製造、販売まで手掛けるアリストジャパン。シンガポールに本社を置き、2004年から日本に拠点を構え、屋外看板やサインディスプレイ、演出照明を中心に製品を展開している。

LEDライン照明器具「シームレスビーム」シリーズは、屋外から内装の間接光まで幅広く活用できる製品だ。その名の通り、器具を並べて設置した時につなぎ目がほとんど分からないシームレスなつくりが最大の特徴。器具の端部まで発光部を設けることで、間接光で注意したい光のムラを解消でき、器具の長さは300・600・900・1200㎜を標準とし、最短44㎜からの特注も可能なため空間のディティールに合わせた長さの設定が出来るのもポイント。

また、電源器具を照明と分けて設けているため、発光部分の形状がシャープになり、蛍光灯の代替として目に見えるメイン照明に用いても空間デザインの意匠性を損なうことがない。発光部は熱を持ちにくく、什器や家具の一部に取り込むといったこともできるだろう。

一方、色温度は電球色3000K、昼白色5000Kの基本モデルのほか、色温度と光量を自在に調光できるバージョンもそろっている。演色性はRa90以上を確保し、ブティックを始めとする物販店や美容サロンなどでのモノや人を美しく見せる光、飲食店やバーラウンジでの雰囲気づくりまで、多彩なシーンでの活用が可能だ。

同社は屋外の看板やサイン照明から製品開発をスタートした経緯から、その製品は防水性や耐久性にも優れている。更に、一度に多くの器具を用いる看板照明の基準で価格設定が行われているため、一般的な内装用に開発された製品に比べコストパフォーマンスが抜群である点も魅力だ。

「シームレスビーム」シリーズは、基本バージョンのほか、メイン照明に向けたワイドなサイズ、RGBでの調色やシームレスな調光が可能なものがラインアップ。今後は内装特化のより価格を抑えた製品開発も視野に入れるなど、建築空間にデザイン・施工・コストの面から付加価値を生む照明づくりに引き続き注目したい。