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乾式と湿式、双方の長所を得たモルタル調外壁材/ニチハ

2021.02.25 | INFORMATION

窯業系サイディングのリーディングカンパニーであるニチハ。サイディングは戸建住宅のものと思われがちだが、優れた耐候性や施工性など商業施設でのメリットも多い。特に近年の職人不足に加え、メンテナンス性や短工期など、建材に求められる性能は高まる一方で、その選択もより厳しい目が向けられている。



「モエン大壁工法」は、ニチハとアイカ工業の共同開発による外壁仕上げだ。窯業系サイディングと仕上げ塗材「ジョリパット」を組み合わせることで、高い耐久性や寸法安定性を備えながら、塗材の持つ多彩で質感のある意匠性も実現する。一般的なモルタル工法に比べ、圧倒的に工期を短縮できるのも大きい。乾式と湿式の双方のメリットを生かした製品と言える。



吉田歯科医院(設計:早野将志建築設計事務所)モエン大壁工法:小粒ロックS
吉田歯科医院(設計:早野将志建築設計事務所)モエン大壁工法:小粒ロックS


hair life Clan(設計:アーレックス)モエン大壁工法:小粒ロックS、センターサイディング:NS型 ネオスパン プレミアムディープブラック、ST型 センタースライプU プレミアムディープブラック
hair life Clan(設計:アーレックス)モエン大壁工法:小粒ロックS、センターサイディング:NS型 ネオスパン プレミアムディープブラック、ST型 センタースライプU プレミアムディープブラック


加えて、ニチハ独自の特殊ウレタン系目地材と目地補強材「ソフトクロス」によって、無目地仕上げを可能としており、しかも一般的な湿式工法では避けられない、躯体の動きや下地の伸縮によるクラックの発生を防ぐ。



下地となるサイディングパネルの基本サイズは3×10尺(910×3030㎜)。仕上げは厚塗りで可撓性の高い「ジョリパットネオ」などで、コテ、ローラー、吹き付けと多様な仕上げ方が可能。指定の仕上げパターンとして25種類を用意する。商業施設ではよりプレーンで自然なモルタル調のものが好まれているそうだ。仕上げパターンは市場のニーズに応じて定期的に増やしている。また、塗材の定番とも言えるジョリパットを用いているため、外壁と内装と調和させるなどもしやすい。



モエン大壁工法自体はすでに20年の実績がある商品だ。仕上げのパターンこそ、当初の数種類から増えたものの、工法そのものは全く変わっておらず、この継続こそが品質性能、信頼性を実証しているといっていい。もちろんメーカーとしての製品保証もある。



品質や工期などの要求レベルが高まる現代において、「モエン大壁工法」は、意匠性も担保したい設計者の選択肢になり得るだろう。



硯上の里 おがつ(設計:東畑建築事務所 東北支所)モエン大壁工法:エンシェントブリック、玉石エンシェントブリック、ミーティア
硯上の里 おがつ(設計:東畑建築事務所 東北支所)モエン大壁工法:エンシェントブリック、玉石エンシェントブリック、ミーティア

ニチハ

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