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鋳物を超えた重厚な上質感を演出表現したサイン

2020.04.30 | INFORMATION

オミノでは、店舗・商業施設などのサインディスプレイ製作に特化し、樹脂から金属、LEDによる電飾など、技術力を生かした多彩な製品展開をしている。ABS樹脂メッキのサインでは一定の地位を持つなど、コンピュータ制御が大半を占める製造・加工においても、人が手を掛けるものづくりで高い製品クオリティーを自負する。



同社が昨年から展開する新製品が、英・Liqui-Met(リクイメット)社の特殊塗料を用いた「Meta-Cast Sign( メタキャストサイン) 」だ。液体金属塗料で、硬化後は成分の95%が金属となり、研磨や経年変化(エイジング)などの表面加工も金属同様にできるのが特長。塗布する基材に、木やアクリル、ABS、FRPなど素材を選ばないのも利点だ。ブラスやブロンズなど9種類の金属から選べる。



メタキャストサインにエイジング加工を施したもの。リアルなテクスチャー表現はオミノの得意とするところだ
メタキャストサインにエイジング加工を施したもの。リアルなテクスチャー表現はオミノの得意とするところだ


メタキャストサインでは、それをサインなどに加工し、まるで金属鋳物と相違ない質感を持たせることが可能。文字やレリーフなどの加飾、研磨といった表面処理は、同社のサイン製作のノウハウが生かされており、さまざまな応用が可能になっている。形状はプレートに限らず、多彩にデザインでき、立体的なものからLEDの照明も組み合わせることで、これまでになかった形状や素材感を持った、まったく新しいサインを表現できる。


金属バリエーションは9 種をそろえる
金属バリエーションは9 種をそろえる


ベースとなる素材には樹脂などの加工のしやすいものを用いており、コストや納期の面で優れている一方で、表面の仕上げは金属そのものであるため、上質な重厚感がある。経年変化( エイジング)や研磨などによるビンテージ加工は、さらなる高級感も演出できる。通常はコーティング処理を行い、表面処理した状態を留めるが、メタキャストサインは無垢の金属と比べると経年変化が遅いため、よりリアルなビンテージ感を求める場合は、あえてコーティングをしないという選択もできるという。さまざまなサインを製造する、素材や技術に長じた同社のノウハウが生かされたメタキャストサイン。デザイン的にも可能性の広がるプロダクトといえる。



メタキャストサインを用いた文字表現。ただ塗装するだけでなく細かい加工を施すことで質の高いサインとなる
メタキャストサインを用いた文字表現。ただ塗装するだけでなく細かい加工を施すことで質の高いサインとなる

オミノ

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