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住宅建築金物に特化した金属加工メーカー・アイチ金属が、2020年3月からイタリア製高級メタルファニチャーブランド「De Castell（i デカステッリ）」の販売を開始した。

19世紀の終わりにイタリア北部トレヴィーゾで創業したデカステッリは、「金属ならではのデザイン性と可能性を復活させる」ことをテーマに、長らく金属製品の製造に携わってきた経験豊富な職人と、ヨーロッパで活躍するデザイナーとの協業による、唯一無二のメタルファニチャー（ 金属製家具）を生み出している。その製品群は、シンプルでありながら、金属の可能性を最大限に生かした質感が独創的な存在感を放ち、モダンかつラグジュアリーな雰囲気を演出する。世界中の高級住宅やホテル、レストランで愛用されるほか、同ブランドを代表する「Collection」シリーズはミラノサローネでも注目を集めた。

今回、販売される製品は、高い機能性を備えながら、洗練されたアートピースとして空間に付加価値を与えてくれるデザインが特徴。伝統的な花瓶を模した円筒形の引き出しユニット「Pandora（ パンドラ）」は、さまざまなモノを収めつつ隠すことができる“宝箱”のような収納。製品によって1つから6つの引き出しを持ち、収納タンスや収納テーブル、ベッドサイドテーブルなど多様なシーンに活用できる。

巨石碑のような存在感を醸し出す収納「CELATO（セラート）」は、“ 隠された記憶”という意味の名の通り、内部にさまざまな収納スペースが設けられている。複数のモザイク状のパーツは引き出しとしての機能と共に、美しい質感を持ち、各ピースの金属の仕上げは一つとして同じものが存在しない。

キャビネットタイプの「Marea（ マレア）」は、金属の酸化を用いた水墨画のような表情が特徴。キャビネット、チェスト、サイドボードという3タイプがラインアップし、全てに職人の手作業による仕上げが施されている。

冷たい質感の金属に、職人の技とデザイナーのアイデアにより、手仕事と温かみを感じる独特の表情を与えたデカステッリの家具シリーズが、商業施設や住宅など多様な空間に新しい世界観をもたらしてくれるはずだ。