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角田絵里沙×芦沢啓治
『I'm home.トークセミナー』〜“色と素材”を住まいに取り入れる〜2016.08.08 | REPORT
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7月22日、『I’m home.』no.83(7月16日発売)の発売を記念して、東京・二子玉川の蔦屋家電でトークセミナーが開催された。
ゲストは、本誌でも手掛けた住宅を多数掲載している建築家の芦沢啓治氏。
今号の特集のテーマ「色と素材」に合わせ、「色と素材を住まいに取り入れる」方法を本誌編集長・角田絵里沙と共にトークセッションを行った。テーマ内容もあってか、参加者はインテリアの建材メーカーやデザイナーといったプロが中心だった。
まず、ゲストの芦沢氏がこれまでの経歴、住宅実例二軒をスライドで映し出しながら解説。彼は金物を用いて独創的なものづくりを行う工房に所属していた異色の経歴をもち、今回もアイアンを上手く取り入れた住宅やプロダクトを紹介。なかでも興味深かったのが、素材の特性について「素材のなかにも寡黙なものとおしゃべりなものがある」といった表現。この言葉はまさに言い得て妙であり、多くの参加者が頷いていたようだ。
続いて、角田がこれまでI’m home.のインテリア事業で手掛けてきた代表的な住宅を紹介。本の制作とは違い、実際にインテリアに従事するなかで気付いた発見、苦労したこと、思いもよらなかったことなどを交えながら、誌面では伝えきれないライブな情報を届けた。
トークセッションの後は懇親会へと移った。実際に壁紙やタイルといった素材のサンプルを用いながら、芦沢氏と角田がより実践的な方法を解説。参加者は実際にサンプルを手に取りながら二人に質問を投げ、さながら相談会のように懇親会は進んでいき、読者でもある参加者が悩んでいる点について知ることができた。「無難なものではなく、若いからこそ思い切った色に挑戦してほしい」と芦沢氏。本音を交えながらのトークセミナーは無事、幕を閉じた。
『I’m home.』no.83 2016 September
7月16日発売
定価 ¥1,860
Guide to Home Composing
色と素材が織り成す暮らし
Salone del Mobile di Milano 2016
Scenic Nature Homes
- 芦沢啓治氏/芦沢啓治建築設計事務所
- 1973年・東京生まれ。1996年・横浜国立大学建築学科卒業。1996〜2002年・Architecture WORKSHOP、2002〜2004年・Super robot勤務。2005年・芦沢啓治建築設計事務所設立。2011年には石巻工房を設立。