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インテリアファブリックやクロス、床材といった空間づくりに欠かせないアイテムをトータルに取り扱う、サンゲツ。2020年1月に発表した新作の椅子生地総合見本帳「UP 2020-2023」には、ファブリック595点とビニルレザー455点が収録され、近年、ニーズが高まっているオフィスやホテルといったパブリックでありながら、より上質な素材を求める空間に向けたアイテムがそろう。

特にコントラクトでの需要があるビニルレザーでは、上質な質感とメンテナンス性の高いアイテムが登場。織り物の質感を表現したシリーズで、葛布やシルクのような表情を持ち、多彩な柄と無地風であっても味わいのある風合いが魅力のバリエーションがそろう。これらのビニルレザーのほとんどがアルコールや次亜塩素酸に対する耐性を持つ生地であるため、パブリック空間でのメンテナンス性に優れ、色落ちもしにくいのが特徴。

一方、さらに心地良い手触りや上質感が求められる空間に向けたファブリックが「アクアクリーン」シリーズだ。同製品の最大の特徴は、風合いのあるファブリックでありながら、水だけで汚れを取り除くことができるメンテナンス性。スペインで生まれた独自技術により特殊加工された生地は、付着した汚れを水で浮き上がらせ、簡単に拭き取ることができる。コーヒーやワインといった液体だけでなく、マーカーのような汚れにも対応し、張り替えが難しい椅子やソファの張り地で特に力を発揮する。柄は7柄、カラーバリエーションにより全64点のラインアップ。価格は色柄にかかわらずいずれも7,300円／m（有効巾：140㎝）と明瞭だ。

また、ファブリックとビニルレザーで、同じ柄を7柄そろえている点も特徴。シーンに応じて統一したデザインで素材の使い分けができる。ビニルレザーは、インクジェットによるオリジナルの柄を特注でき、床や壁とデザインをそろえることも可能。この他に展開する、次亜塩素酸への耐性のあるカーペットタイルや化粧フィルム、耐久性の高いクロスとの組み合わせにより、高いレベルでのデザイン性とメンテナンス性を実現しトータルでコーディネートできるのは、総合インテリア企業であるサンゲツの大きな強みだ。