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家具製作の高い技術と設計者のニーズへの
対応力を可能にする生産体制2020.04.20 | INFORMATION
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1953年の創業以来、福岡を拠点に日本全国の商業施設やパブリック空間に向けたコントラクト家具を数多く手掛けてきた、アダル。デザインやディテールの精度といった家具の品質と共に、比較的短い納期での対応や、設計者の意図を汲み取った製作力が評価を得ている。その対応力を支えているのが、自社工場の職人の技術と全国にネットワークを持つ100人以上の営業スタッフ。2020年4月に福岡に完成する新たな工場への移転や、3月にリニューアルする本社ショールームと共に、より設計者やユーザーの満足度を高めていくための体制が拡充されている。
社会の働き方改革が進むなかで、オリジナルの既製品から特注品に至るまでオフィスにおける同社の家具のニーズが年々高まっているという。日本でも有数の建築設計会社として知られる梓設計の本社オフィスにおいても、アダルのコントラクト家具が多く導入された(本誌114ページに編集記事掲載)。同オフィスでは、ブレストスペース、集中ブース、会議室、ラウンジ、ロビーなどでインテリアデザインが切り替えられ、空間の使い方や合わせて多様な家具が配されている。
なかでも特徴的なのが、ブレストスペースに設けられたオリジナルのソファ。空港施設や大型の商業空間を手掛ける梓設計のブレストに合わせて、数段階の柔らかさの異なる座面や、肘置きの位置も複数のパターンを設け、ソファの座り心地を検証できる場所になっている。この他、集中ブースでは、長時間使いやすいイス、ミーティングエリアでは、ソファやハイチェアといったユーザーの仕事の仕方に対応する多彩な家具が導入され、使い手の創造性を刺激する空間づくりに寄与している。クライアントに設計の計画段階から関わり、空間にフィットする家具を提案できるのもアダルの強みと言えるだろう。
一方、近年は既製品のブランドにも力を入れ始めた。さまざまな空間づくりに携わってきたノウハウを生かし、デザイン性と機能性を兼ね備えた家具は、大規模のプロジェクトでも多く取り入れられ、自社工場での別注やアフターケアにも対応している。また、今後は昨年から取り組むミラノ・デザインウィークへの出展を始めとする海外展開や、ECサイトでの販売拡大にも注力していく予定だ。
小規模から大規模のプロジェクト、多様化する空間の用途、設計者からのあらゆる要望に応えるアダルのコントラクト家具が、空間デザインに新たな付加価値を提供していくはずだ。
アダル
- TEL. (092)504-4141
- URL. https://www.adal.co.jp/