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多彩なバリエーションで、吸音とデザインを両立
2019.11.25 | INFORMATION
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2009年の登場以来、オーディオ関係者から支持を集める東京ブラインド工業の「フェルトーン」。最初の製品「吸音バーチカルブラインド」はブラインドのスラット(羽根)に高密度フェルトを用いて吸音性能を持たせた吸音ブラインド。スラットの回転で吸音率を変えられるのが特長で、このブラインドの登場は音のプロたちを驚かせた。
以来10年、壁面にマグネット等で簡単に取り付けられる「吸音壁貼パネル」、室内のレイアウトに合わせて両面吸音・片面吸音の仕様が選択可能な「吸音ローパーティション」、デスクを囲うように設置できる「吸音デスクトップパネル」など、次々とラインアップを展開する。
「フェルトーン」は独自に開発した高圧縮のフェルト材を採用。話し声に相当する中域(500~1000Hz)から、高域(1000~4000Hz)までの帯域をほぼフラットに吸音する。後述するが、低域を吸音できるタイプや、吸音ではなく音を反射させる拡散タイプも用意されている。
ウール系の吸音素材は一般的に高域には効果はあるが、中域の吸音効果は薄い。そのため、ウール系の吸音材を導入した結果、音のバランスがおかしくなってしまうケースは非常に多い。しかし、「フェルトーン」は中域から高域にかけて、ほぼフラットな吸音特性のため、バランスよく吸音してくれる。
特筆したいのは、「吸音壁貼パネル」には低域を吸音できる製品があることだ。一般的なウール系吸音材は500Hz以下の低域にはほとんど効果がなく、男性のボソボソと喋る声などの低音は残ってしまう。
50㎜厚パネルは500Hz以下の低域の吸音に優れているので、50㎜厚と30㎜厚を混在させて使用することで、低域から高域までバランスよく吸音できる。これは吸音材としては画期的であり、音のプロから支持を集めるのも納得できる。
また、オーダーメイドで音を反射させる拡散タイプも用意できるので、両者を互い違いに配置して音のバランスを整えることも可能である。
「フェルトーン」は多彩なバリエーションが用意されていて、新ラインアップとして布地に図柄をプリントできる吸音アートパネルが発売された。モンドリアン柄などの標準柄だけでなく、画像やグラフィックも印刷できる。また、表面の布地に東レのウルトラスエードを採用した高級感あふれるタイプも用意されている。
同社の扱う多くの製品で防炎製品認定タイプも製作可能で、安全面での品質も保証されている。
東京ブラインド工業
- TEL. (03)3443-7771
- URL. http://www.tokyo-blinds.co.jp