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音のシャワーで店内を包み込むシーリングスピーカー
2019.11.18 | INFORMATION
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1988年の創業以来、“便利ではないかもしれないが、心に豊かさを感じさせる物を創っていこう”という想いを追求し続けてきたダルトン。オリジナル家具を中心に、キッチンツール、ガーデンツールなどあらゆる雑貨を展開している。現在、関東と関西に4つの路面店と3つの倉庫型店舗を展開し、その旗艦店となるのが、2016年4月、東京・自由が丘にオープンした「DULTON JIYUGAOKA」である。
店内は5つのフロアで構成され、1階はキッチン用品やハウスウエア、シーズナル商品など。M2階はダルトンがプロデュースするインテリア素材としての古本洋書を取り扱う「HUE BOOKS」。2階は男性向けのD.I.Yやガレージ系アイテム。3階は店舗オーナーや空間デザイナーに向けた家具やインテリア用品。そして、4階にはペントハウスと屋上テラスがあり、ここは、ダルトンが提案する植木鉢の専門ブランド「Pot Any」の店舗となっている。「DULTON JIYUGAOKA」の平野歩さんは、この旗艦店について、こう説明する。
「商品は4割がオリジナルで、その他がリプロダクトやアンティークの品々です。ダルトンはもともとメーカーとしてスタートし、雑貨店などに商品を卸してきましたが、一般の方にもダルトンの想いを提案していきたいと、1992年に代官山に初めて直営店をつくりました。その後、店舗を徐々に増やしてきましたが、ここまで大きな路面店は自由が丘店が初めてです」
ダルトンでは、代官山の第一号店をオープンさせたときから、音にもこだわった店づくりをしてきたという。
「雑貨で生活を豊かにしてもらうというのが、ダルトンのコンセプトです。雑貨そのものが人生を楽しむ要素なので、それを選んで買うという行為自体も楽しんでほしいという願いがあります。それには、ただ商品があれば良いというわけではなく、心地良い空間に魅力的な商品が並び、そこに良い音楽が流れていてこそ店は完成します。時代ごとに人々に愛されてきた雑貨があり、またその時代には、必ず流行っていた音楽がありました。ですから、雑貨と音楽とは決して切り離すことのできないものだと考えています」(平野さん)。
「DULTON JIYUGAOKA」には、ヤマハの音響システムが導入されている。店内には、1階から3階まで各階の売り場に4台ずつ、3階に3つある個室トイレに1台ずつ、そして屋上のペントハウスに1台と計14台のシーリングスピーカー「VXC4W」が設置され、1階カウンター内部にはメインアンプ「XMV8140」とマトリクスプロセッサー「MTX3」が設置され、集中管理をしている。
さらに、各階には専用のコントロールパネル「DCP1V4S-US」も配置され、フロアごとでも音量の調節が可能となっている。このヤマハの音響システムは、ダルトンのデザイナーである杉山裕樹さんが採用したのだという。
「杉山は建物から内装、販売する一つひとつのアイテムに至るまで、ここを構成するすべてのものにこだわって店づくりを行いました。それは、音に関しても同様で、ただ流れていれば良いという訳ではなく、音質の良さはもちろん、見た目のデザイン性、配置など、この店にとっての最適なシステムを時間をかけて選んでいったようです。最終的にヤマハに決めた理由は、これらの条件をクリアした上でのさらなる信頼感だったと聞いています」(平野さん)。
店内には、主にアメリカのラジオが流されている。曲は70年代が中心で、ラジオのため、合間にDJのトークやCMなども入り、それが楽しくもどこか懐かしい雰囲気の雑貨たちと相まって、まるで海外の街でふと見つけた店で買い物をしているかのような気分を味わうことができる。
「『この音楽、どうやって流してるの?』や『懐かしいね』など、音に関して訊いてくるお客様は年代を問わず多いですね。なかには『ここいつも良い音楽流しているね』と入ってくる方や、口ずさみながら買い物をしている方もいらっしゃいます。ここで音楽を感じて下さっているんだなというのは、日々、実感しています」(平野さん)。
「DULTON JIYUGAOKA」では、今後、プロセッサーの機能を使い、フロアごとに曲を変えることも試していくという。ダルトンにおける雑貨と音との関係性は、さらに、より深く、より密接になっていくことだろう。
ヤマハ
- TEL. 0570-050-808
- URL. https://jp. yamaha.com/products/proaudio