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意匠に溶け込みながら音で空間を彩るサーフェスマウントスピーカー
2019.11.25 | INFORMATION
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2016年3月、東京・銀座数寄屋橋に開業した東急プラザ銀座の最上階にあるモダンギリシャレストラン「THE APOLLO」。2012年にオーストラリア・シドニーで誕生して以来、3年連続で“The Australian Hot 50 restaurants”を受賞し、“Australian gourmet traveller”のトップ100にも4年連続で選ばれた大人気レストランの海外進出第一号店である。
“グリークフード”と呼ばれるギリシャ料理は、抗酸化作用の高いオリーブオイルを始め、魚介類や穀類、乳製品、野菜、果物などをバランスよく摂取でき、海外では“グリークフード”=ヘルシーな食事として広く認知されている。本店では、オープンから7年が経った現在でも、連日、世界中から多くのゲストを迎え入れ、常連客には著名なハリウッドスターやモデルなども名を連ねている。
この「THE APOLLO」を日本に招致し、運営を手掛けているのが、同じくオーストラリア発のモダン・タイ・レストラン「Longrain」の国内展開なども手掛けているトランジットジェネラルオフィスである。
同社の飯島大輔さんは、「THE APOLLO」の日本出店について、こう語る。「『THE APOLLO』は、ギリシャ系オーストラリア人であるオーナー、SamとオーナーシェフのJonathanの2人がスタートさせたレストランです。出店に際して2人が常に言っていたのは、『日本らしくしないで欲しい』ということでした。ですから、提供する料理はもちろん、インテリアや雰囲気もシドニーの本店そのままを日本に持ってきています」
「THE APOLLO」のマネージャーである田中孝平さんも、こう続ける。「ワインも本店同様にギリシャ産やオーストラリア産など、ソムリエでもあるオーナーがセレクトしたアイテムをそろえています。内装もほぼ同じで、テーブルや椅子もまったく同じデザインのものを使っています」
テーブル席、カウンター席、バー、2か所の個室を擁する広い店内を覆う天井はスケルトンになっており、剥き出しになった梁や配管には、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島の火山岩をイメージしたごつごつとした灰色の左官塗装が施されている。そして、この天井の随所には、14台ものヤマハのサーフェスマウントスピーカー「VXS5W」が分散して設置されている。
「オーナーのSamは、色んなことにこだわりを持っている人間なので、音も「THE APOLLO」にとって重要な要素になっています。料理やお酒と同じように音楽も楽しめる空間であることも本店と同じです。うちの開業チームでは、初期プランの段階から音響についても検討を重ね、施工会社の推薦もありヤマハを選定しました」(飯島さん)。
店内に流れるBGMは、1990年代から2000年代初頭にかけての少し懐かしく、どこかで耳にしたことがあるようなヒップホップやR&Bが中心。これらは、オーナーが自ら選曲した本店と同様のものを、そのまま流しているという。
「これだけ広い空間なので、クリアな音が隅々にまで行き渡るのだろうかという不安はありましたが、店内のどこにいても静かな曲からアップテンポな曲まで、同じボリュームで高音も低音もバランス良く聞こえます。特にヤマハは高音が綺麗だと感じます。またスピーカーがどこにあるか分からないほど、スピーカー本体がサントリーニ島の火山岩をイメージした内装に馴染み、天井に溶け込んでいる点も非常に満足しています」(田中さん)。
「THE APOLLO」の客層は圧倒的に女性が多く、またインバウンドのゲストが全体の約4割を占めるという。「音を重視しているからこそ、たくさんの外国人ゲストがいらっしゃってくれているのだと思います。特に夜は、音に包まれながら賑やかにお食事とお酒を楽しんでおられる外国人客が多く、その賑やかさも「THE APOLLO」を構成する大切なワンシーンになっています」(飯島さん)。
最後に飯島さんは、オーナーのSamさんが来店すると、テーブルや椅子の位置や照明の高さまで細かく確認され、少しでも変わっていると注意を受けるが、音に関してだけはオープンから今に至るまで一切何も言われていない、と語ってくれた。このことも、まさにヤマハスピーカーの音質の良さを示す証となっている。
ヤマハ
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