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1954年の設立以来、バスルームアクセサリーを始め、トイレタリーや水まわり製品の企画、OEM、販売を行ってきたリラインス。一流ホテルやハイエンドな住宅を中心にさまざまな製品を提供してきた。1998年にはドイツの高級水栓金具の世界的ブランド「DORNBRACHT（ドンブラハ）」の総代理店となり、以降、水まわり製品を広く取り揃えたショールームやギャラリーを開設するなど、現在では製品のクオリティーと共に、空間に付加価値を求めるクリエイターや施主から厚い信頼を得ている。

近年、ドンブラハグループに加わったのが老舗ホーローメーカー「Alape（アラペ）」。1896年にドイツのゴスラーで創業した同社は、耐久性に優れる鋼板ホーロー製のボウルや洗面器が欧米を中心に高く評価されている。鋼板ホーローは製造が難しく、陶器に比べてコストと時間がかかるため手掛けるメーカーは世界的にも少ないが、一方でホーローの持つ機能性やその独特な風合いに加え、サスティナビリティなどがその魅力となっている。

同社の製造過程は、まず厚さ1.5〜3㎜の特殊鋼をプレスした後、レーザーカットしてシャープな形に加工。エッジや表面を研磨し滑らかに仕上げ、ガラスを含んだ釉薬を3回施釉する。そして約830度の高熱で金属にガラス質の釉薬を焼き付けることで、耐久性と耐薬性、耐磨耗性を持った状態に仕上げる。他の水まわり製品に比べ、軽量であることから施工のしやすさや輸送コストの低減にもつながる。

また、同製品はリサイクルの視点で鋼を主原料とし、強化チタンや低炭素鋼を使用する他、有害物質を含まない環境への配慮が高い理想を持った空間づくりを後押しする。 デザイン面では、ドンブラハのデザインを手掛けるジーガーデザインが監修に加わったことで、それまでの白を基調としたシャープで洗練された製品にバリエーションが生まれ、より美しく存在感を持ったインテリアアイテムとして昇華している。

水の深さによる色の変化を表現した奥行きを感じるツヤが特徴の「Aqua（アクア）」や、大地の土や砂をイメージしたマットな素材感が温かみを感じさせる「Terra（テラ）」といった、自然にインスパイアされた独特の色合いが印象的だ。 多様なスタイルや素材がミクスチャーされた現代のインテリアにおいて、独創的かつ味わい深いAlapeの製品が空間に新たな付加価値を与えてくれるはずだ。