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“一筋に、ひたむきに”が合言葉の岐阜県多治見のタイルブランド

2019.10.21 | INFORMATION

「スワンタイル」の歴史は、1950年、全国でも有数の陶磁器の名産地である岐阜県多治見市で創業した釉薬メーカー、若尾化学工業所から始まる。1959年、モザイクタイルの製造に着手し、その品質の高さにより海外で高い評価を得て、ヨーロッパを始めとする諸外国へと輸出されていった。やがて時が流れ、1977年より国内向け外装タイルの製造・販売を開始。今日では、モザイクタイルを始め、内外装の壁・床用タイルなど、一か月に約30万㎡ものタイルを生産する一大ブランドへと成長している。



「スワンタイル」は、革新的な技術と新鋭の設備、熟練したプロの目で、成形、釉薬を塗る施釉、焼成から検査、出荷を行い、その時代ごとに新たな高品質タイルを生み出し続けてきた。超よごれ防止機能付きタイル「らくらくり~ん」も、その一つである。そもそも磁器タイルは、摩耗性に優れ、滑りづらく、水に強く、固いという優れた特長を持っている。だが、その一方で、ざらついた表面には汚れが付着しやすく、落ちにくいという短所も持ち合わせていた。



超よごれ防止機能付きタイル「らくらくり~ん」なら、泥や機械油、調理油、こびりついたガムなどの汚れも水拭きだけで簡単に落とすことができる
超よごれ防止機能付きタイル「らくらくり~ん」なら、泥や機械油、調理油、こびりついたガムなどの汚れも水拭きだけで簡単に落とすことができる


とりわけ商業施設の床面において、汚れは克服しなければならない課題であり、そのため、数年に一度は特殊な薬品を用いての清掃を必要としていた。この「らくらくり~ん」は、タイルの本体を無機ガラス質でコーティングし、1200度の高温で焼成することで、その唯一ともいえる磁器タイルの短所を解消。例えば、油性マジックの落書きも水拭きで簡単に除去でき、普段の定期清掃だけで、導入時の美しさを永く保ち続けることができるのだ。



“一筋に、ひたむきに”を合言葉に、多治見の地で半世紀以上にも渡ってタイルをつくり続けてきた「スワンタイル」。今後は、さらに事業を拡張し、総合タイルメーカーを目指していくという
“一筋に、ひたむきに”を合言葉に、多治見の地で半世紀以上にも渡ってタイルをつくり続けてきた「スワンタイル」。今後は、さらに事業を拡張し、総合タイルメーカーを目指していくという


「スワンタイル」では、既に「らくらくり~ん」の機能を付加させた12アイテムのタイルを発売しており、2019年には大判タイプのラインアップが加わった。左官職人がコテで描いたようなテクスチャーの 「アーキレイジン」と、パキっとした陰影の「ヴェイル」の2アイテムで、これらは、2年半の歳月をかけ、釉薬、設備、デザインなどの技術提供を行い、イタリアの窯元で焼き上げられている。従来品が300㎜角もしくは300×600㎜なのに対し、大判タイプは600㎜角。ホテルのロビーやガーデン、駅隣接の大型商業施設、劇場やミュージアム、コンベンションホールなどさまざまな商空間で、そこを訪れる人々の足元をしっかりと支えてくれることだろう。



左官の手仕事を感じさせる「アーキレイジン」。価格は、600㎜角で8,800円/㎡。「らくらくり~ん」は、外部空間と内部空間とが連続するエントランスなど、雨掛かりや人の往来の激しい場所で、その威力を発揮する
左官の手仕事を感じさせる「アーキレイジン」。価格は、600㎜角で8,800円/㎡。「らくらくり~ん」は、外部空間と内部空間とが連続するエントランスなど、雨掛かりや人の往来の激しい場所で、その威力を発揮する

スワンタイル

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