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素材加工のオーソリティーが進める新しいワークスタイル

2019.10.21 | INFORMATION

三輝は、少量多品種で産業部材の製造や加工・処理を手掛けている。“Manugfacturing On Demand”を掲げ、顧客のさまざまなニーズに応じたものづくりがモットーだ。



素材は、各種金属にアクリルを始めとした樹脂、MDFのような木質系も扱う。多種多様な加工ノウハウも持ち、最新のCNCルータでより複雑な切削も可能だ。 独・ミダスサーフェス社の特殊塗料「ミダスメタル」を使った、内装・建築用の表面処理加工も事業の核となりつつある。純度約95%の金属とすることができるだけでなく、研磨仕上げと溶剤によるビンテージ処理を加えられる。



東京・浜町ホテルのエントランスロビー壁面施工例
東京・浜町ホテルのエントランスロビー壁面施工例


結合材の調整で吹き付けも左官も、施工箇所によって塗り方を選べ、下地を選ばない。素材自体への切削加工もできるため、組み合わせることで独自の金属表現を実現できる。素材とその加工について、多大なノウハウと実績を持つ同社だからこそのコンビネーションと言える。



工場で加工するため、家具・什器や各種造作、あるいはオーナメント・小物とった店舗で使われるあらゆるものに処理ができるといっていい。 同社は事業の拡大にあたって、千葉・南房総市に新拠点を設けた。作業場(工場)だけでなく、宿泊可能な施設もあり、いわゆる二拠点生活が可能な体制づくりを進めている。東京から車で2時間ほどで、ミーティングなどで都心に戻りたいときはいつでも戻れる距離感でありながら、気候が良く、海も近い自然にあふれた郊外で業務に集中できる。施設周辺は住宅もないため、音の出る加工業務などもより効率的にできる利点もある。



東京・六本木うかい亭の壁面アートワーク
東京・六本木うかい亭の壁面アートワーク


また同社の母体である三輝工業は創業65年という長い歴史のある企業である。職人など従業員の世代も幅広くなっており、年齢からくるコミュニケーションギャップも起こりがちだ。こうした働く場所のシフトによって、多世代の社員が働きやすい環境を提供できる新しいワークスタイルともいえる。将来的にはデザイナーやアーティストなどとも協働していくようなことを構想中だ。



南房総の新拠点に設けられたウッドデッキから太平洋を望む
南房総の新拠点に設けられたウッドデッキから太平洋を望む

三輝

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