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グラフィカルなアルミパネルで建築に新しい表情を

2019.10.21 | INFORMATION

「アーキスキン」はマイサが展開する建築用のアルミのデザインパネル。同社は、グラフィックデザインの会社としてスタート後、建築のサイン・グラフィックに進出。2013年にアーキスキンを開発し、以後、建築の内外装や用途を問わず、多くの採用実績を築いている。 アーキスキンは、アルミ板にレーザーカットによるグラフィックを施したものだ。規格サイズとして、900㎜角と1350㎜角を用意。厚さは2㎜(厚みの仕様もケースによって変更可能)。



三重・四日市のユマニテクプラザ(建築設計・施工:久志本組)、外壁および室内天井への使用例。築30年以上のビルをアーキスキンで覆うことで新しいビルに生まれ変わった
三重・四日市のユマニテクプラザ(建築設計・施工:久志本組)、外壁および室内天井への使用例。築30年以上のビルをアーキスキンで覆うことで新しいビルに生まれ変わった


同社が用意するデザインパターン以外にも、四辺に20㎜のクリアランスを残して、ほぼ自由にデザインが可能だ。切削(穴側)は最小で約5㎜、アルミ側は8㎜までが限界だ。自由度は開口率にもよるが、オーダーによっては試作で、製作精度を確かめるという。仕上げは焼付塗装で、全ツヤの白、半ツヤの黒(標準色)に加え、さまざまな色に対応可能。パネルの取り付けは、目地ありで目地に取り付けと、目地なしで挟み込みで取り付け、更に本体に正面付け、と三種類がある。



茨城・牛久にある、ひたちの整形外科(建築設計:松山建築設計室、建築施工:常陽建設、撮影:石井紀久)の外壁への使用例
茨城・牛久にある、ひたちの整形外科(建築設計:松山建築設計室、建築施工:常陽建設、撮影:石井紀久)の外壁への使用例


マイサでは、顧客のニーズにできる限りフレキシブルに対応するようにしている。大きくなると支持材が必要になるなど、デザインに制約ができるものの、サイズも最大で1350×2850㎜まで現場に合わせ臨機応変にオーダー可能だ。 アーキスキンは、シンプルでスクエアなエレベーションに対し、グラフィック的な効果で奥行きを与えられる。パターン次第では、平面でありながら立体を感じるような視覚効果も生み出せる。さらに光を透過するので、照明との組み合わせも相乗して演出効果が高い。内外装を問わずに使えるのもメリットと言える。



同社では、次世代のアーキスキンを開発中だ。カットした板を湾曲させることで、面強度を上げ、現状の四辺のクリアランスを不要とし、よりシームレスなアーキスキンとするものだ。もちろん曲面であることから、意匠としてもこれまでにない、まったく新しい建築の表皮として魅力的なものが生まれる可能性があるだろう。



光と影を演出するアーキスキン。商店建築800号を記念して製作されたオリジナルデザインによるパネル。1枚から製作可能
光と影を演出するアーキスキン。商店建築800号を記念して製作されたオリジナルデザインによるパネル。1枚から製作可能

マイサ

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