-
Pタイルの元祖として床のソリューションを提供
2019.09.30 | INFORMATION
-
「TAJIMA」というブランドのイメージについて、建築関係者では二つに分かれるかもしれない。一つは田島ルーフィングの社名通り、アスファルト防水を始めとした防水工法の会社だ。今年、創業100周年を迎えた同社のコア事業であり、現在もトップメーカーであり続けている。もう一つが床材だ。いまやビニル床タイルの一般名称としても用いられる「Pタイル」という呼称は、じつは同社の製品名である。
1950年にアスファルトタイルの製造を始め、1952年には床材事業を独立させ、1953年には「プラスタイル」としてビニル床タイルの販売を始めた。また、「ソフト巾木」も同社が1958年に発売を開始したもので、洋風の部屋づくりが浸透していない時代、幅木の機能・存在を広めたという点でも、同社の製品の役割は小さくなかった。
1977年には、発泡層があり、衝撃吸収性を備えた長尺ビニルシート「ACフロア」も、同社が国内で初めて製造した。戦後、日本が復興し、経済発展を遂げる過程において、店舗に限らず、オフィスや学校、病院など日本のインテリアをより美しく、安全に変えていくことに大きく貢献したといってもいい。
現在でこそ、多彩な素材や建材があふれ、ビニル床タイルは軽く見られがちな面もあるが、直貼りが多く、パブリックな空間で比較的ハードな使い方も想定されるため、床タイルの施工という部分では、同社の長年の経験と蓄積されたノウハウが技術的なアドバンテージになっている。『技術のTAJIMA』と称され、設計や現場の人々が、トラブルや問題の解決の糸口を同社に求めることも多いという。また、同社では次の100年に向け、現代のニーズに沿ったより多様な製品展開も進めている。
昨年発売した「デニムフロア」は、置敷きビニル床タイルの表層材にインディゴ染めしたデニム生地を用いたもので、広島・福山の有名デニムメーカー、カイハラとのコラボレーションだ。通常のジーンズのように生地の経年変化を楽しむ、というこれまでの床タイルではなかった新しい発想で開発されている。2018年のグッドデザイン賞を受賞し、海外での採用実績も多い。
今後も世界の新しい潮流を採り入れ、デザインだけでなく、消臭などの機能性も含めて、あらゆる方向で床のソリューションを提供していく。
田島ルーフィング
- TEL. (03)6837-8877
- URL. https://www.tajima.jp/