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世界のアーキテクトが信頼を寄せる建築金物「FSB」

2019.09.30 | INFORMATION

ドイツの金物メーカー、FSB(Franz Schneider Brakel)は世界でも有数の存在だ。日本国内では輸入取扱店が変わったりと、近年、存在感が薄れていたが、2016年より大洋金物が総代理店として取り扱っている。



そのルーツは138年前にさかのぼり、20世紀初頭にドイツ北西部・ブラーケルに移った後、「FSB」のブランドとなる。戦後、本格的にデザイン性の高いレバーハンドルや建具まわりなどの建築金物の製造に入っている。1986年には、当時第一線の建築家やデザイナー(マリオ・ボッタ、ピーター・アイゼンマン、磯崎新、アレッサンドロ・メンディーニ、ディーター・ラムズなど)を世界から集め、デザインワークショップを開催し、レバーハンドルのさまざまな素材、フォルムの可能性を探求した。これはドイツのデザイン界に大きな影響を与えた。そのときに、バウハウスの創設者、ヴァルター・グロピウスのレバーハンドルを、メンディーニがリデザインしたモデル「1102」は現在もカタログにラインアップされている。



新製品「1035プラグインハンドル」は、座金部分を最小限にし、すっきりとした印象を持つ。アルミ/ブラックブラスト仕上げ。内部仕様のみで専用の表示器も用意。2019年8月発売予定
新製品「1035プラグインハンドル」は、座金部分を最小限にし、すっきりとした印象を持つ。アルミ/ブラックブラスト仕上げ。内部仕様のみで専用の表示器も用意。2019年8月発売予定



建築に対する深い理解や哲学を持ち、世界中の建築家から高い信頼を得ている。同時にその製品デザインにも、デイヴィッド・チッパーフィールドやクリストフ・インゲンホーフェン、ジャスパー・モリソンといった建築家・デザイナーも多数参画している。製品の多くは、決して意匠性に特化したものではなく、抑制された大人びたデザインだ。建築空間のなかで調和し、長く使用されることを前提につくられている。



 「1163」は、1930年代のレバーハンドルをドイツの建築家ハンス・コルホフが現代風にリデザインした製品。角座にも対応する。ブロンズ/ライトワックス仕上げ。アルミやステンレスなどのシルバー系、ゴールド、ブラックなどのカラーバリエーションもそろう
「1163」は、1930年代のレバーハンドルをドイツの建築家ハンス・コルホフが現代風にリデザインした製品。角座にも対応する。ブロンズ/ライトワックス仕上げ。アルミやステンレスなどのシルバー系、ゴールド、ブラックなどのカラーバリエーションもそろう

ほとんどのプロダクトは、同じデザインでアルミ、ステンレス、真鍮、ブロンズなど複数の素材を選ぶことができる。すべての部分において堅牢で精緻なつくりは、グローバル化が進んだ現代において、いわゆる日本人が期待するドイツ製品の品質が残されている。レバーハンドル、そして建築の文化の奥行きをプロダクトそのものから感じ取れるものだ。大洋金物では、ドアハンドルを中心に、建築金物177アイテム、およびそのバリエーションを扱っている。


大洋金物

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