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太陽光に近いフルスペクトルを持つ、人にも環境にも優しい自然光LED光源
2019.09.24 | INFORMATION
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SORAA(ソラ)は、青色発光ダイオード(LED)の開発で2014年にノーベル物理学賞を受賞したアメリカのカリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授が2008年に共同創業したシリコンバレーのベンチャー企業だ。
従来の青色LEDは、太陽光に比べてスペクトルが狭かった。青色にピークがあるため、目の疲れや睡眠への影響が懸念される「ブルーライト」を多く放出し、赤と白の再現性も低い。そこで、中村教授らはGaN on GaN™の最先端技術を駆使し、発光効率の良い白色LED 光源を開発。窒化ガリウム基板による紫色LEDに赤と緑、青の蛍光体を励起して白色光を発光させることで、太陽光に近いフルスペクトルを持つ光源を実現した。太陽光の下で見たような色彩を再現でき、演色性が求められる美術館や高級ホテル、レストランなどで多く導入されている。
近年、紫外線不足が近視の原因であることが判明しているが、同製品は近紫外線を含む紫色LEDを使用しているため近視抑制効果が期待できるだけでなく、バクテリア抑制効果の波長も含んでおり、学校や病院などでの利用にも向いている。まさに人に優しい次世代光源(自然光、ウェルネスライト)と言える。
同製品はアクセサリーも充実。「SNAP SYSTEM」はフィルターをマグネットで装着することで、ランプを交換することなく光を自在に変えられる画期的なシステムだ。狭角から広角まで配光角度を変換できるフィルターをはじめ、色温度、色調の強調、偏光角のほか、光の形をスクエアや楕円に変えられるフィルター、ルーバーSNAPによるグレアカットも用意。現場で簡単に調整することができる。
さらに、新商品の「Warm Dim(ウォーム ディム)」では調光だけでなく、調色も可能に。従来のLEDは同じ光色のまま明るさだけが変化するが、同製品はハロゲンランプのフィラメントが電球色から蝋燭の光まで変化し赤みを帯びていくように、光の色合いが変化する。ホテルやレストランからの引き合いが期待される。
また、同社から2013年に独立したSLD LASER(https://www.sldlaser.com/)は、同じく窒化ガリウム基板を用いて車の1km先まで届くヘッドライトを実用化している。国際電気標準IEC規格の中でも、目に入っても危険ではないことを示す「クラスI」を世界で初めて取得。スタジアム照明、屋外照明にも利用され始めてきている。
新光電気
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