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東京の拠点と福井の自社工場のネットワークが職人の技術を発揮させる

2019.09.24 | INFORMATION

福井県で創業して70周年、法人化されて設立50年の節目を迎えた、古崎。創業時は店舗の陳列ケース製作から始まり、現在では商業空間の設計、施工まで幅広く手掛ける老舗の設計施工会社だ。設計・デザインから、オリジナル什器の製作、現場の施工まで一貫して携わり、東京にも拠点を構えているため、全国各地の店舗づくりに貢献している。



同社の強みの一つが、福井本社の自社工場で、職人が1点ずつ木工で仕上げる高品質の造作家具や什器。設計者からの依頼内容に応じて、難易度の高いつくりやこだわりの仕上げにも対応する。また、多様な空間や什器づくりを手掛けてきた経験とノウハウを生かし、設計者の目の行き届かないディテールの図面を引くなど職人目線での提案もしてくれる。特に中小規模の設計事務所であれば、家具の詳細図作成に多くの時間を割けないケースもあり、それらを手助けしてくれるのは心強い限りだ。その他、福井本社で製作された什器は塗装から運送、現場の設置まで同社スタッフが担当するため、完成後のクレームにつながるリスクを抑えることができるのもポイント。



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福井本社の自社工場では、熟練の職人たちがオリジナルの家具、什器製作などを行う。ここから全国の現場へ向けて製作物が搬送され、設置まで一貫して携わるため信頼感がある
福井本社の自社工場では、熟練の職人たちがオリジナルの家具、什器製作などを行う。ここから全国の現場へ向けて製作物が搬送され、設置まで一貫して携わるため信頼感がある


現在、同社では大手飲食店チェーンを始め、映画館やショールーム、カラオケ店といった商業空間での仕事が多く、最近ではオフィスや温浴施設などの分野の依頼も増えてきている。「全国のさまざまな場所と業態、そして多様な設計者の方々と協業する機会が多いため、臨機応変に要望に応えることができる」と話すのは代表取締役社長の橋口浩一氏。大規模施設から小規模の個店づくりまで携わる他、チェーン店のスペックを維持しながら安定したクオリティーを確保できるのも同社が頼られる理由だろう。



社員は全体で約30人、そのうち13~14人が工場の職人で施工管理として約10名が各地を飛び回っている。東京の支社では、職人たちがストレスなく過ごせる宿泊フロアを設けるなど、フットワークを軽くし、多岐にわたるプロジェクトに関わりながらも、古崎のクオリティーを提供する環境を整えている。



商業空間からオリジナル家具、什器製作のプロフェッショナルに、店づくりに重要なパートを一貫して任せることができるのは、設計者や施主にとって大きなメリットとなるはずだ。



東京・中野区にある支社。4tトラックが入る倉庫や、設計者との打ち合わせスペース、職人たちが宿泊するフロアなどがあり、古崎の仕事の高いクオリティーを全国に発信する拠点となっている
東京・中野区にある支社。4tトラックが入る倉庫や、設計者との打ち合わせスペース、職人たちが宿泊するフロアなどがあり、古崎の仕事の高いクオリティーを全国に発信する拠点となっている

古崎

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