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本物の質感とバリエーションを追求してきた粘着剤付化粧フィルム「パロア」
2019.09.17 | INFORMATION
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リンテックサインシステムの「パロア」は、塩ビの装飾シート・フィルムとして、前身母体である積水化学工業から1994年に発売された。多彩なデザインバリエーションを擁し、耐久性・耐候性・耐水性など高い性能を持ちながら、粘着剤付きで大抵の下地に簡易に施工できる。そのため、用途やシチュエーションを選ばずに商業施設などで多数採用されてきた。
発売時すでに競合商品があり、同社は後発となる中、独自の販売ルートを開拓し、価格戦略で市場を切り開く。
スタート時は122柄と少ない品揃えで、さらなる競合の新規参入も加わるなか、ラインアップの改廃を重ね、同社の主力商品として安定した成長を見せてきた。スペックする設計者、デザイナーのニーズに応えるべく、1998年には360柄とバリエーションを拡充。特に木目系の柄は支持が厚く、トレンドで人気の樹種も変わるため、海外の見本市やデザインの潮流などにも鋭敏にアンテナを伸ばしている。1997年に発売した防カビや抗菌などの機能性商品は今でも同社の強みとなっている。2000年前後にはアミューズメント施設等を中心にビビッドな単色や抽象柄が販売を増やしていった。
2008年からリンテックのグループ会社となると、インクジェットによるデジタルプリントの技術を生かし、パロアと組み合わせた商品「パロアデコ」も展開する。高級感のあるパロアに自由なデザインを付加でき、小ロットのオーダーメイド対応も可能となっている。しかも、防火認定が取れるのは、粘着剤やフィルム素材など自社で一括して生産管理してきた同社だけの強みだ。
また「パロアレリーフパネル」は、3D加工で装飾されたケイカル板にパロアを張り込んだものでこれも独自性の高い商品となっている。
また2018年には、よりオリジナリティーの高いシリーズ「Japan Impression」を拡充。「和紙」「五彩」「和木」「紡」「錆」「漆」「箔」といった日本の伝統由来をモチーフにしたラインアップをそろえ、ホテル等を中心に上質感と和空間の演出に使用され好評を博している。さまざまな派生アイテムも含め、パロアであれば用途を限らず空間の大部分をカバーできる。今後、ニーズの多様化に対し、小ロット多品種対応を増やし、健康などに配慮した機能性商品も視野に入れている。
リンテックサインシステム
- TEL. (03)5721-4915
- URL. http://www.sign-japan.com/