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福岡・糸島の新ファクトリーと共に海外に日本発の家具の魅力を示す

2019.09.17 | INFORMATION

1992年に福岡で創業した家具ブランド、リッツウェル。創業時から世界へ向けた家具づくりを目指し、海外での活動も積極的に取り組んできた。2008年にイタリア・ミラノサローネに初めて出展し、2016年からはアジアのブランドとして初めてHall5に展示。今年も、同ホールで唯一のアジアブランドとして4年連続の出展を行い、昨年の好評を受けて1.5倍に拡張されたブースで、同ブランドの製品のコーディネートによる世界観を発信した。また、日本の伝統的な思想とデザインをもとに生み出される家具の数々は、近年、ドイツiFデザイン賞やRED DOT賞、シカゴグッドデザイン賞を始めとする権威あるデザインアワードを獲得するなどヨーロッパを中心に認知度が高まっており、全世界にディストリビューターが存在する。



復刻しデザインをリニューアルした「IBIZA FORTE イージーチェア」、複数の海外のアワードを受賞している「JABARA」シリーズなど、独特なディテールが特徴の家具は、建築家や空間デザイナーを始めとするプロのユーザーからの評価も高い
復刻しデザインをリニューアルした「IBIZA FORTE イージーチェア」、複数の海外のアワードを受賞している「JABARA」シリーズなど、独特なディテールが特徴の家具は、建築家や空間デザイナーを始めとするプロのユーザーからの評価も高い


その製品群は、日本の職人による繊細な手仕事と、日本的な精神性を表現したきめ細やかな美しさや上質感が特徴。ソファの張り地に用いるレザーやファブリック、金属フレームの色合い、収納やテーブルの木の質感など、目で見て、触れて深い味わいを感じる素材づかいが魅力だ。



更に、クリエイティブディレクターで家具のデザインを手掛ける宮本晋作氏の、「家具は使う人の心地良さのためにあるべき」というポリシーのもと生み出されるフォルムやディテールは、国内だけでなく、海外においてもオリジナリティーのある存在感を示している。海外のアワードでも評価されている「LIGHT FIELD」や「DIANA 1P SOFA」といったソファ、一人がけチェア「BEATIRX」、「MCM TABLE」、「JABARA」シリーズを始めとする収納など、取扱う家具の種類は幅広いが、いずれもその家具の構造やデザインのために生み出されたような仕上げが目を引く。例えば、2019年に復刻された「IBIZA FORTE イージーチェア」では、シャープなスチールフレームに日本の伝統色をベースにしたカラーバリエーションを設けた他、肘掛け部分に巻かれたレザーの工芸品のようなステッチ、座面や背もたれの強度と座り心地を追求したテンションの掛け方など、随所に強いこだわりとデザイン哲学を感じさせる。




初出展から11年目となる2019年も、ミラノサローネのHall5で唯一のアジアブランドとして出展。ブランドの一貫した思想から生み出される同社の家具は、一つひとつが個性的なデザインだが、空間に並んだ時に統一感と凛とした存在感を示す
初出展から11年目となる2019年も、ミラノサローネのHall5で唯一のアジアブランドとして出展。ブランドの一貫した思想から生み出される同社の家具は、一つひとつが個性的なデザインだが、空間に並んだ時に統一感と凛とした存在感を示す


また最近、同社ではコントラクト家具にも注力している。細部まで妥協しない家具づくりの精神は、ホテルやオフィスを始めとするハイエンドな空間の質を、より上質に演出してくれるに違いない。今年5月には、福岡・糸島にシーサイドファクトリーを新設。開放的かつゆったりとした空間で、リッツウェルこだわりの家具づくりを実現する場を展開。メイドインジャパンのプライドを世界に発信し続けるその家具に引き続き注目したい。



無垢材を細かく切り分けた凹凸感がある「蛇腹戸」が特徴の「JABARA AV BOARD」(写真奥)。世界的に権威のあるドイツの「RED DOT・デザイン賞2019」のプロダクト部門において最優秀賞を受賞した
無垢材を細かく切り分けた凹凸感がある「蛇腹戸」が特徴の「JABARA AV BOARD」(写真奥)。世界的に権威のあるドイツの「RED DOT・デザイン賞2019」のプロダクト部門において最優秀賞を受賞した

リッツウェル

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