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暮らしや営みを心豊かにするスタジオ ノイのライティングブランド

2019.08.26 | INFORMATION

1986年、ミニマルでアーティスティックな照明デザインで世界的に知られる「INGO MAURER(インゴ・マウラー)」との出会いから始まったスタジオ ノイ。マウラー氏直々に日本市場での製品取り扱いを望まれ、以来30数年に渡り、その敬意を念頭に置きながら、慎重に扱いブランドを増やしてきた。照明器具という機能を超えて、光という素材の媒体として、人の暮らしや営みを心豊かにさせるものを世界から日本へ紹介している。



スタジオ ノイ ショールーム 住所:東京都港区南青山2-18-2 竹中ツインビルB wing 2階 (予約制) Interior Design:Masafumi Mori(CIRCOWORKS)  Photo:Atsushi Nakamichi(Nacása & Partners Inc.)
スタジオ ノイ ショールーム住所:東京都港区南青山2-18-2 竹中ツインビルB wing 2階 (予約制)Interior Design:Masafumi Mori(CIRCOWORKS)Photo:Atsushi Nakamichi(Nacása & Partners Inc.)


現在はインゴ・マウラー、「OLUCE(オルーチェ)」、「BOCCI(ボッチ)」、「BOMMA(ボマ)」の四つのブランドの日本総代理店を務める。オルーチェは、 Vico Magistrettiの「Atollo(アトーロ)」に代表される息の長いモダンデザインと同時に、気鋭のデザイナーの抜擢や、50〜60年代のデザインの復刻でオルーチェらしさを継承している。ボッチは同社のデザイナー、オマー・アーベルが自ら工房で製造過程をさまざまな視点から探求し、製品としてのフォルムとなって完成する。ガラスを用いた有機的なプロダクトが特徴だ。また、ボマは今年から取り扱う新顔だが、クリスタルガラスの研削・高度なカッティングデザインを行う精密機器を製造するBohemia Machine社の自社ブランドで、伝統的な吹きガラス製法を圧倒的な職人技と、最新鋭の自社機材を用いて、卓越したスケール感の大きいガラスペンダントなどをつくり出す。



手前:インゴ・マウラー「Zettel'z Munari(ツェッツルムナーリ)」
手前:インゴ・マウラー「Zettel’z Munari(ツェッツルムナーリ)」


いずれのブランドも人の手業が残され、またデザイナーの強い意志が表れており、デザイン性や機能性といった器具のスペックよりも、プロダクトそのものが存在感や背景を饒舌に語る。それが最も体験できるのが、今年1月にオープンした同社のショールームだ。ごく一般の照明器具のような提案型やシミュレーションという機能ではなく、プロダクトをいかに感じ取り、インスピレーションを得られるかという点を重視した。器具がまばゆく照らすようなものではなく、シークエンスをつくり、製品と光が織りなす世界観を味わう空間だ。訪れた顧客からの「美術館のようだ」という評に意を得るところも大きい。





人は光で空間を認知し、同時に光に引かれる。ショールームの入り口正面に象徴的に置かれるインゴ・マウラーの代表作「Birds Birds Birds 」。スタジオ ノイの出発点であり、人を引きつけるという要素が力強く反映された、同社の思いや魅力を感じさせるものだ。



正面:インゴ・マウラー「Birds Birds Birds」
正面:インゴ・マウラー「Birds Birds Birds」

Studio NOI

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