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インテリアデザイン・建材のトレンドを伝えるメディア Presented by 商店建築

トータルでインテリアの未来をつくる

2019.08.26 | インフォメーション

サンゲツは、江戸時代の表具店だった山月堂をルーツとし、戦後、株式会社山月堂商店として設立、壁紙の取り扱いを始めた。高度経済成長期には創業家の社長・日比賢昭が、トータルインテリア企業を目指し、床材やファブリックなど製品のバリエーションを広げ、現在につながる。特に自社で生産設備を持たずに、製品の企画・販売を主体的に手掛けるファブレスという経営スタイルは、現在では珍しくないものの、市場のトレンドを的確かつ迅速に製品に取り入れ、デザインや技術・素材もさまざまな協働でより多彩とした。インテリアの“目利き”として同社の強みを支える大きな要素だ。



「第3回 サンゲツ壁紙デザインアワード」は2019年9月27日まで壁紙のデザインを募集中。応募概要については公式ウェブサイトを参照 http://www.sangetsu-award.jp
「第3回 サンゲツ壁紙デザインアワード」は2019年9月27日まで壁紙のデザインを募集中。応募概要については公式ウェブサイトを参照 http://www.sangetsu-award.jp


また、製品を網羅した見本帳を顧客に配布し、注文から即日、壁紙をカットして発送するカタログビジネス。これも40年前から始めた。つくればモノが売れる時代に顧客目線の販売戦略をとり、それが業界のデファクトスタンダードとなった。膨大なアイテム数となった現在も継続され、他社の追随を許さないレベルだ。



2014年から創業家から経営を引き継ぎ、新たな時代を迎え、同社では変革期と位置付ける。コントラクト、レジデンシャルともに顧客のニーズがボーダレスかつ細分化・多様化していくなか、「市場起点のものづくり」を掲げ、商品開発力を更に強化している。メーカーと資本提携をし、生産側への投資を行うなど、バリューチェーンの見直しも進めている。2017年より始めた「サンゲツ壁紙デザインアワード」では、プロ・アマ問わず広く壁紙のデザインを募集し、クリエイターの発掘および業界の活性化を図っている。



「ハンプシャーガーデンズ-EDA-」コレクションの世界観を巧みに表現した見本帳
「ハンプシャーガーデンズ-EDA-」コレクションの世界観を巧みに表現した見本帳



海外のデザイナーやサプライヤーとの提携も増えた。例えば、2018年発表の「ハンプシャーガーデンズ-EDA-」は、英・Walker Greenbank社の世界的に有名なアーカイブをもとに、伝統的なボタニカルプリントをモチーフにデザインを打ち出したオリジナルブランドだ。同じ柄や相性の良い配色のファブリックと壁紙を収録したコレクションは、これ一冊でコーディネートが楽しめるのが最大の魅力。また、オランダのforbo flooring社の技術による「FLOTEX(フロテックス)」は、高い防汚性、清掃性を持つ繊維系床材で、国内市場のニーズをくみ取ったデザイン性と高機能性を実現している。



常に世界の最新技術やデザインなどにアンテナを張り、実物を検証し、国内のマーケットへの最適化を図る。今後も、さまざまな角度からインテリアの可能性を広げてくれる、そんな期待を同社には感じる。



「FLOTEX」の特注デザイン施工実例。大阪国際空港(伊丹空港)2階中央ターミナル(搭乗口)商業エリア(通路中央部に施工) 基本設計・監理:安井建築設計事務所 商業エリア 設計デザイン施工:丹青社 撮影:エスエス
「FLOTEX」の特注デザイン施工実例。大阪国際空港(伊丹空港)2階中央ターミナル(搭乗口)商業エリア(通路中央部に施工)基本設計・監理:安井建築設計事務所 商業エリア 設計デザイン施工:丹青社 撮影:エスエス

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